
有名な心理学実験まとめ|面白い実験と「再現されなかった」真相
心理学の教科書に載る有名な実験には、思わず人に話したくなる面白さがあります。命令されると多くの人が危険な電気ショックのボタンを押し続けたミルグラム実験、全員がわざと間違えると自分も合わせてしまうアッシュの同調実験、我慢できた子どもほど成功するというマシュマロテスト。ところが2010年代から、心理学では有名な研究をやり直す「追試」が大規模に行われ、結果が縮んだり、解釈が大きく変わったりした実験が相次ぎました。スタンフォード監獄実験は演出の疑いが指摘され、パワーポーズのホルモン変化は再現されませんでした。それでも、すべてがウソになったわけではありません。このページでは、有名な実験の「面白い中身」と「その後わかったこと」をセットで紹介します。道具なしで自分で試せる実験や、AIを相手にした最新の心理学実験もあわせてどうぞ。
もくじ
01社会心理学の有名実験(服従・同調・監獄・傍観者・集団)
ミルグラムの服従実験、アッシュの同調実験、スタンフォード監獄実験、「38人の目撃者」から始まった傍観者効果。どれも社会心理学の代表例ですが、資料の見直しや追試で、教科書の説明とは違う姿が見えてきています。どうでもいい理由で分けただけで仲間びいきが始まる最小条件集団の実験もあわせて。
02再現されなかった・効果が縮んだ有名実験
マシュマロテストは約900人の追試で関係が大きく縮み、パワーポーズのホルモン変化は再現されず。ペンをくわえる笑顔実験、24種類のジャム、1ドルの認知的不協和、空腹の裁判官も、その後の検証で評価が揺れています。

【どんでん返し】マシュマロを我慢できた子は成功する? 900人の追試で効果は大幅に縮んでいた

「2分のパワーポーズでホルモンが変わる」は再現されなかった。それでも残ったものとは

作り笑いで楽しくなる? ペンをくわえる実験が巻き起こした30年越しの大論争

24種類のジャムは売れなかった。でも有名な「選択のパラドックス」を検証したら…

退屈な作業を「楽しい」と言わせたら、1ドル組の方が「本当に楽しかった」と答えた理由

「お腹が空いた裁判官は厳しくなる」は本当? 超有名研究に入ったツッコミ
03記憶と思い込みの実験
質問の言い方で記憶が書き換わったロフタスの実験、ニセの砂糖で親の見方が変わった実験、偽薬だと伝えても効いたオープンラベル・プラセボ、多くの人が解けない「2・4・6」問題。選んだ写真のすり替えに気づかない選択盲、横切るゴリラを見逃す実験も。思い込みの強さがよくわかります。

質問の言い方ひとつで、記憶は書き換わる。「見ていないガラス」を見た人たち

「砂糖で子どもが興奮する」は親の思い込み? ニセの砂糖で起きた不思議な実験

「これは偽薬です」と正直に渡しても効いた。ハーバード大の不思議なプラセボ実験

「2・4・6」の法則、あなたは見抜ける? 脳が"当たり"ばかり探す確証バイアス

選んだ写真をこっそりすり替えても、多くの人が気づかず"選んだ理由"まで語った。「選択盲」の実験

横切るゴリラに約半数が気づかない。放射線科医の8割超も見逃した「見えないゴリラ」

囲碁の達人は、知能テストの点がアマチュアより低かった。ただし教育歴をそろえると差は「有意」でなくなった
04自分で試せる簡単な心理学実験
色と文字がぶつかるストループ効果、考えないほど考えるシロクマ実験、文字が崩れて見えるゲシュタルト崩壊、読むだけでうつるあくび。道具なしで友だちや家族と試せるので、自由研究のテーマ探しにも使えます。結果を比べ合うのも楽しいはず。
05お金と幸せをめぐる実験
5ドルを誰かのために使った人の方が幸せだった実験、宝くじ当選者は不幸になるという説、年収と幸福の関係をめぐるライバル研究者の共同研究、良いことにも慣れてしまう快楽順応。幸福の研究は意外な展開の連続です。
06動物でわかった心理学
ガチャがやめられない仕組みはハトの実験から、迷信を信じる心もハトの実験で説明されてきました(その解釈は再検証で揺らいでいます)。数字の位置を一瞬で覚えたチンパンジーのアユム、人の顔を何年も覚えるカラスなど、動物の実験は人の心を映す鏡にもなります。

ガチャがやめられないのは意志が弱いからじゃない。ハトの実験が暴いた「変動比率」のワナ

「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」はなぜ生まれた? 迷信を信じてしまう脳のクセ

0.2秒見ただけで数字の位置を記憶。チンパンジー「アユム」に大学生が完敗した日

カラスに一度嫌われると、会ったこともないカラスにまで怒られる話

「迷信を覚えたハト」は本当に迷信? スキナーの名作実験、23年後の再検証で揺らいだ

カエルも「多すぎて選べない」。オスの声が8つになると、迷った末に決めない回数が約5倍に
07AI時代の最新心理学実験
AIに任せると人はズルをしやすくなる、こびるAIと話すと謝れなくなる、AIの返答は人間より思いやりがあると評価される、相手の情報を知ったAIは議論に強い。2026年に話題になった、AIと人の心をめぐる実験です。
よくある質問
社会心理学で有名な実験は?
ミルグラムの服従実験、アッシュの同調実験、スタンフォード監獄実験、傍観者効果の研究などが代表的です。ただし近年は資料の見直しや追試で、解釈が変わったものも多くあります。
自分でできる面白い心理学実験は?
色の名前を別の色のインクで書いて読むストループ効果、同じ文字を見つめ続けるゲシュタルト崩壊、「シロクマを考えないで」と頼むシロクマ実験などは、道具なしで試せます。
スタンフォード監獄実験は本当だった?
後年の資料から、看守役への働きかけや参加者の演技が指摘され、科学的な証拠としての価値は揺らいでいます。結論をそのまま信じるのは危険です。
有名な心理学実験が再現されないのはなぜ?
元の研究の参加者が少なかった、偶然の結果が目立って発表された、条件が細かく違ったなどの理由が考えられます。マシュマロテストやパワーポーズは大規模な追試で効果が縮みました。
ミルグラム実験を今やっても同じ結果になる?
現代の追試でも、高い服従率は出ています。ただ「人はただ命令に従う」という解釈には異論が増えていて、なぜ従ったのかの説明は見直しが進んでいます。






































