太陽系の外の惑星、もう6,000個以上見つかっていた。しかも“地球と海王星の間”がいちばん多い

読む前に予想してみよう!
太陽系の外の惑星が初めて見つかったのは、21世紀に入ってからだ
1992年にパルサーのまわりで、1995年に太陽に似た星のまわりで見つかった。
- 対象
- 銀河系の恒星と惑星
- 規模
- 確認済み惑星6,375個(2026年10月1日時点)
- 研究の種類
- 観測データベース・宇宙望遠鏡の観測
- 確かさ
- ★★★★★
NASAの系外惑星アーカイブで確認済みの惑星は執筆時点で6,375個。初発見から約30年で急増し、太陽系にはない「スーパーアース」型が多いことも分かってきた。
ひとことで言うと太陽以外の星のまわりにも、惑星がたくさん回っている!
夜空に見える星のほとんどは、太陽と同じ恒星です。では、その恒星のまわりにも、地球のような惑星は回っているのでしょうか。
30数年前まで、この問いに答えられる人はいませんでした。ところが今、答えははっきりしています。「回っている。それも、ものすごくたくさん」。
01確認済みは6,375個(執筆時点)
太陽系の外にある惑星を系外惑星と呼びます。NASAとカリフォルニア工科大学が運営するNASA系外惑星アーカイブには、世界中の発見がまとめられています。
02最初の発見は1992年と1995年
最初の系外惑星は1992年、パルサーという特殊な星(中性子星)のまわりで見つかりました。
太陽に似た星のまわりでの初発見は1995年。スイスのマイヨールさんとケローさんが、ペガスス座51番星を回る木星くらいの重さの惑星を見つけました。この惑星は、恒星のすぐ近くをわずか約4日で1周していて、「こんな惑星があるのか」と天文学者を驚かせました。2人は2019年にノーベル物理学賞を受賞しています。
03見つけ方は「影」と「ふらつき」
惑星は恒星よりずっと暗いので、直接写すのはとても難しい。そこで主に使われるのが、次の2つの方法です。
- トランジット法:惑星が恒星の前を横切るとき、恒星がほんの少しだけ暗くなるのを測る
- 視線速度法:惑星に引っぱられて恒星がわずかにふらつくのを、光の色の変化で測る
2009年に打ち上げられたNASAのケプラー宇宙望遠鏡はトランジット法で大量の惑星を見つけ、数を一気に増やしました。今はTESSなどの宇宙望遠鏡が後を継いでいます。

04太陽系は「ふつう」じゃなかった?
見つかった惑星を並べると、意外なことが分かりました。多いのは、地球より大きく、海王星より小さい惑星。「スーパーアース」や「ミニネプチューン」と呼ばれるタイプです。
ところが、私たちの太陽系にはこのタイプが1つもありません。宇宙全体で見ると、太陽系の形はむしろ少し珍しいのかもしれません。
05「第2の地球」は見つかった?
生命がいるかもしれない惑星の条件の一つは、恒星からの距離がちょうどよく、表面に液体の水が存在できること。この範囲をハビタブルゾーンと呼びます。
地球くらいの大きさで、ハビタブルゾーンにある惑星は、すでにいくつも見つかっています。たとえば、約40光年先のトラピスト1という小さな恒星のまわりには、地球サイズの惑星が7つ回っていて、そのうち数個がハビタブルゾーンにあると考えられています。
ただし、そこに本当に大気や海があるのかは、まだ分かっていません。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などが、その答えを探しています。
06まとめ
太陽系の外の惑星は、もう6,000個以上。しかも太陽系にはないタイプがあふれていました。
次の目標は、地球に似た惑星の大気から生命のしるしを探すこと。夜空の星を見上げたら、「あの星にも惑星があるかも」と想像してみてください。
この研究を英語で読もう原田英語の English CornerThirty-odd years ago, no one knew whether other stars had planets.
音声
4択クイズ9問A2・B1・B2タップして開く
原田英語の English Corner
この研究を英語で読もう
Planets outside our solar system are called exoplanets. The first ones were found in 1992 and 1995. Now, scientists have confirmed more than 6,000 of them. NASA's list had 6,375 in October 2026.
Many of these planets are bigger than Earth but smaller than Neptune. Our solar system does not have this kind of planet. Some planets are about the size of Earth, and they might have water.
68 words ・ CEFR A2
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太陽系の外にある惑星は、系外惑星と呼ばれます。最初のものは1992年と1995年に見つかりました。今では、科学者たちは6,000個以上を確認しています。NASAのリストには2026年10月時点で6,375個がのっていました。
これらの惑星の多くは、地球より大きく海王星より小さいものです。私たちの太陽系にはこのタイプの惑星がありません。地球くらいの大きさで、水があるかもしれない惑星もあります。
4択リーディングクイズ
Q1. What is the passage mainly about?
太陽系の外で見つかった惑星(系外惑星)が主題なので B。
Q2. How many exoplanets were on NASA's list in October 2026?
NASA's list had 6,375 in October 2026. とあるので D。
Q3. In the passage, "confirmed" means scientists ...
confirm は「確認する」。確かめて間違いないとした、という意味なので A。
Thirty-odd years ago, no one knew whether other stars had planets. Today we know that many do. NASA's Exoplanet Archive listed 6,375 confirmed exoplanets as of October 1, 2026, and NASA said in 2025 that more than 8,000 candidates were waiting to be checked.
The first exoplanet around a Sun-like star was found in 1995. It was about as heavy as Jupiter, but it went around its star in only about four days. Planets are very dim, so scientists usually find them indirectly.
For example, they measure how a star gets slightly darker when a planet passes in front of it. The most common planets are larger than Earth but smaller than Neptune. Our own solar system has no planet like that.
122 words ・ CEFR B1
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30数年前、ほかの恒星に惑星があるかどうかは誰にもわかりませんでした。今では、多くの恒星に惑星があることがわかっています。NASA系外惑星アーカイブには2026年10月1日時点で6,375個の確認済み系外惑星が登録されており、NASAは2025年に、確認待ちの候補が8,000個以上あると述べました。
太陽に似た星のまわりで最初の系外惑星が見つかったのは1995年です。それは木星くらいの重さでしたが、わずか約4日で恒星のまわりを1周していました。惑星はとても暗いので、科学者たちはふつう間接的に見つけます。
たとえば、惑星が前を通るときに恒星がわずかに暗くなる様子を測るのです。最も多い惑星は、地球より大きく海王星より小さいものです。私たちの太陽系には、そのような惑星はありません。
4択リーディングクイズ
Q1. What was surprising about the planet found in 1995?
It was about as heavy as Jupiter, but it went around its star in only about four days とあるので C。
Q2. How do scientists usually find exoplanets?
they measure how a star gets slightly darker when a planet passes in front of it とあるので B。
Q3. What can we infer from the last two sentences?
最も多いのは地球と海王星の間の大きさの惑星なのに、Our own solar system has no planet like that とあるので、太陽系は少し珍しいかもしれないと推論できる。A。
Until the early 1990s, nobody could say for sure whether other stars had planets. The first confirmed exoplanets turned up in 1992, orbiting a pulsar, a type of neutron star. In 1995, two Swiss astronomers detected a Jupiter-mass planet circling a Sun-like star in roughly four days, a discovery later honored with a Nobel Prize. The count has soared since then.
NASA's Exoplanet Archive listed 6,375 confirmed exoplanets as of October 1, 2026, and NASA said in 2025 that more than 8,000 candidates were waiting for confirmation. Most are found indirectly. The transit method records the slight dimming of a star as a planet crosses its face, and the radial velocity method measures the star's tiny wobble. The Kepler space telescope, launched in 2009, added greatly to the sample.
For the Earth-sized planets in habitable zones, though, nobody yet knows whether any has an atmosphere or an ocean. Each method also favors certain kinds of planets, such as large ones with short orbits, so the statistics need careful reading. One pattern does look solid. The most common planets are larger than Earth but smaller than Neptune, a type our own solar system does not have.
195 words ・ CEFR B2
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1990年代初めまで、ほかの恒星が惑星をもっているかどうかは、誰にも確かなことは言えませんでした。最初に確認された系外惑星は1992年、中性子星の一種であるパルサーのまわりで見つかりました。1995年には2人のスイスの天文学者が、太陽に似た星を約4日で回る木星質量の惑星を検出し、この発見はのちにノーベル賞で称えられました。それ以来、その数は急増しました。
NASA系外惑星アーカイブには2026年10月1日時点で6,375個の確認済み系外惑星が登録されており、NASAは2025年に、8,000個以上の候補が確認を待っていると述べました。ほとんどは間接的に見つかります。トランジット法は惑星が恒星の前を横切るときのわずかな減光を記録し、視線速度法は恒星のごく小さなふらつきを測ります。2009年に打ち上げられたケプラー宇宙望遠鏡は、サンプルを大きく増やしました。
ただし、ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星については、大気や海をもつものがあるかどうか、まだ誰にもわかっていません。また、各手法は公転周期の短い大きな惑星など特定の種類の惑星を見つけやすいため、統計は注意して読む必要があります。それでも、一つの傾向は確かなようです。最も多い惑星は地球より大きく海王星より小さいもので、私たちの太陽系にはないタイプなのです。
4択リーディングクイズ
Q1. Where was the first confirmed exoplanet found in 1992?
The first confirmed exoplanets turned up in 1992, orbiting a pulsar とあるので C。太陽に似た星は1995年。
Q2. Why must the statistics be interpreted carefully?
Each method also favors certain kinds of planets, such as large ones with short orbits, so the statistics need careful reading とあるので B。検出バイアスの指摘。
Q3. What does the passage say about Earth-sized planets in habitable zones?
nobody yet knows whether any has an atmosphere or an ocean とあるので D。
重要単語
- exoplanetC1名詞系外惑星Astronomers have confirmed thousands of exoplanets.
exo-(外の)+planet。extrasolar planet とも言う。exotic(異国風の)の exo- も「外」。 - transitB2名詞通過(惑星が恒星の前を横切ること)A transit makes the star look slightly dimmer.
日常では「交通機関・乗り継ぎ」(public transit)。trans-(横切って)+it(行く)。 - confirmB1動詞確認するScientists must confirm a planet with more data.
名詞 confirmation。予約の確認メールは confirmation email。 - candidateB2名詞候補Thousands of planet candidates are waiting to be checked.
選挙の「候補者」でおなじみ。科学では「まだ確定していない候補」の意味でよく使う。 - habitable zoneC1名詞(句)生命居住可能領域The planet orbits in the habitable zone of its star.
habitable は「住める」(habitat「生息地」と同語源)。inhabit(住む)も関連語。 - speculationC1名詞推測、憶測Life on other planets is still a matter of speculation.
動詞 speculate。経済では「投機」の意味もある。a matter of speculation「推測の域を出ない」。 - dimB2形容詞・動詞薄暗い/暗くなるThe star dims when a planet passes in front of it.
名詞 dimming(減光)。dim the lights「明かりを落とす」。
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公式・一次情報をチェック
- NASA Exoplanet Archive(NASA/Caltech-IPAC)exoplanetarchive.ipac.caltech.edu
- Exoplanets(NASA Science)science.nasa.gov
- NASA's Tally of Planets Outside Our Solar System Reaches 6,000(NASA)nasa.gov
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太陽系の外にある惑星、「確認済み」だけでもう6,000個を超えていた。NASAのデータベースでは執筆時点で6,375個。しかも多いのは、地球より大きく海王星より小さい、太陽系には存在しないタイプらしい。
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- Wolszczan & Frail (1992) A planetary system around the millisecond pulsar PSR1257+12, Naturedoi.org
- Mayor & Queloz (1995) A Jupiter-mass companion to a solar-type star, Naturedoi.org
- Borucki et al. (2010) Kepler Planet-Detection Mission: Introduction and First Results, Sciencedoi.org
- NASA Exoplanet Archiveexoplanetarchive.ipac.caltech.edu
- NASA: NASA's Tally of Planets Outside Our Solar System Reaches 6,000nasa.gov
※本記事は上記の研究・公開資料をもとに、原田英語が独自の言葉で解説したものです。引用は著作権法第32条の範囲で行い、出典を明記しています。画像はすべてオリジナルのイメージです。研究結果には限界や個人差があります。誤りのご指摘は原田英語のお問い合わせフォームから。













