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流星群は「放射点を見つめない」が正解。見える数がガラッと変わる観察のコツ

流星群は「放射点を見つめない」が正解。見える数がガラッと変わる観察のコツ

読む前に予想してみよう!

流星群は、放射点の近くだけを見ていればたくさん見える

研究カード(どんな研究?)
対象
流星群の観察条件
規模
毎年の観測+視覚の実験
研究の種類
観測データと生理学研究
確かさ
★★★★☆
3秒でわかる

流れ星は放射点だけでなく空のどこにでも流れる。暗い場所で空を広く見渡し、目を慣らして15分以上待つのがコツ。2026年のふたご座流星群は好条件。

ひとことで言うと流れ星は空のどこにでも出るよ。暗い場所で、空を広く見て、じっと待とう。

もくじ
  1. 流星群の正体は「宇宙のちりの帯」
  2. コツ1:放射点は見つめない
  3. コツ2:目を「暗さモード」にする
  4. コツ3:暗い場所と時間を選ぶ
  5. 「1時間60個」は「1分に1個」じゃない
  6. まとめ

「流星群を見に行ったのに、ほとんど見えなかった……」そんな経験はありませんか?

じつは流星群は、見る場所・見る時間・見る方向・目の準備で、見える数がガラッと変わります。中でも意外なのが、「放射点ばかり見つめると損をする」というコツです。

この記事では、天文台やNASAの情報、そして目の科学をもとに、流れ星をたくさん見るためのコツをまとめます。2026年12月のふたご座流星群は、月明かりのない絶好の条件。いまから準備しておきましょう。

01流星群の正体は「宇宙のちりの帯」

流れ星の正体は、宇宙を漂うちりの粒が地球の大気に猛スピードで飛びこみ、熱せられて蒸発しながら光ったものです。

彗星などは、通り道にちりをまき散らしています。地球が毎年同じ時期にそのちりの帯を横切ると、たくさんの流れ星が見られる。これが流星群です。

たとえば8月のペルセウス座流星群は、スイフト・タットル彗星のちり。いっぽう12月のふたご座流星群は、めずらしく小惑星フェートンがもとだと考えられています。アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のジューイットとリーは2009年6月、太陽に近づいたフェートンが急に明るくなるのをとらえ、小惑星なのにちりを出している証拠を報告しました。

02コツ1:放射点は見つめない

流星群の流れ星は、空の一点から四方八方へ飛び出すように見えます。この一点が放射点です。

ここで多くの人がやりがちなのが、放射点ばかり見ること。でも国立天文台は、流星は放射点付近だけでなくどの方向にも現れるので、空の広い範囲を見渡そうとすすめています。放射点の近くの流れ星は、こちらに向かってくるので短く見えやすい。少し離れた場所のほうが、長く美しい流れ星を見られることもあります。

流れ星は放射点から四方へ。離れた場所ほど長く見えやすい
流れ星は放射点から四方へ。離れた場所ほど長く見えやすい

03コツ2:目を「暗さモード」にする

人の目は、明るい場所から暗い場所に入ると、だんだん暗いものが見えるようになります。これを暗順応(あんじゅんのう)といいます。

だから、観察中にスマホの明るい画面を見るのは大敵。せっかく暗さに慣れた目がリセットされてしまいます。国立天文台も、最低15分ほどは観察を続けるようすすめています。

04コツ3:暗い場所と時間を選ぶ

流れ星の多くは暗いので、街明かりや月明かりがあると見える数がぐっと減ります。できるだけ街から離れた、空の広い場所を選びましょう。

時間も大切です。放射点が高く昇るほど、たくさんの流れ星が見えます。

05「1時間60個」は「1分に1個」じゃない

「1時間に60個なら、1分に1個ずつ流れるはず」と思うかもしれません。でも流れ星はランダムにやってきます。

5分間ひとつも見えないこともあれば、数秒のうちに続けて流れることもあります。数分見えなくても、あきらめずに待つのがいちばんのコツです。

06まとめ

  • 流星群は放射点だけでなく空のどこにでも流れる。広く見渡そう
  • 目を暗さに慣らすため、15分以上は観察を続け、スマホは見ない
  • 2026年のふたご座流星群は、12月14日夜〜15日明け方が月明かりのない好条件

流れ星は、宇宙を旅してきたちりの、最後の一瞬の輝き。願いごとを3回言えるかどうかはわかりませんが、見上げた時間はきっと、いい思い出になります。

この研究を英語で読もう原田英語の English CornerA meteor shower happens when Earth passes through a trail of dust left by a comet or, in the case of… 音声 4択クイズ9問A2・B1・B2タップして開く

原田英語の English Corner

この研究を英語で読もう

A meteor shower happens when Earth passes through a trail of dust left by a comet or, in the case of December's Geminids, an asteroid called Phaethon. All the meteors seem to fly out from one point called the radiant.

However, Japan's National Astronomical Observatory advises people not to stare only at the radiant, because meteors can appear in any part of the sky. Meteors near the radiant also tend to look short, while those farther away can look longer. Your eyes need time to adjust to the dark, and a bright phone screen can undo this, so keep watching for at least 15 minutes. Finally, choose a dark place away from city lights and moonlight.

116 words ・ CEFR B1

和訳を見る

流星群は、彗星や、12月のふたご座流星群の場合はフェートンという小惑星が残したちりの帯を、地球が通過するときに起こります。流れ星はすべて、放射点と呼ばれる1点から飛び出してくるように見えます。

しかし国立天文台は、流れ星は空のどの部分にも現れるので、放射点だけを見つめないようにとすすめています。また、放射点の近くの流れ星は短く見えやすく、離れたところの流れ星は長く見えることがあります。目が暗さに慣れるには時間がかかり、明るいスマホの画面はそれを台なしにしてしまうので、少なくとも15分は見続けましょう。最後に、街明かりや月明かりから離れた暗い場所を選びましょう。

4択リーディングクイズ

Q1. What is the main purpose of the passage?

Q2. Where does the dust for the Geminids come from?

Q3. Why should you avoid looking at a bright phone screen?

重要単語

  • meteor showerB1
    名詞(句)流星群The Geminid meteor shower peaks in December. shower は「にわか雨」。流れ星が雨のように降るイメージ。shooting star は「流れ星」の口語。
  • radiantC1
    名詞・形容詞放射点/光り輝くMeteors seem to come from the radiant. radiate(放射する)の仲間。形容詞では a radiant smile「輝くような笑顔」。
  • dark adaptationC1
    名詞(句)暗順応Dark adaptation takes several minutes or more. adapt(適応する)の名詞形 adaptation。adapt to ~「~に適応する」は入試頻出。
  • peakB2
    動詞・名詞最大になる/頂点The shower will peak around midnight. 名詞は「山頂・ピーク」。peak hours「ピーク時間帯」。動詞でも使えることに注意。
  • debrisB2
    名詞破片、ちりMeteors are bits of debris from comets. 発音は /dəˈbriː/(デブリー)。s は発音しない。不可算名詞。
  • light pollutionB2
    名詞(句)光害Light pollution hides faint meteors. pollution は「汚染」。air pollution(大気汚染)、noise pollution(騒音公害)と同じ使い方。
  • randomB1
    形容詞無作為の、でたらめなMeteors arrive at random times. at random「無作為に」。副詞 randomly。規則的でないことを表す。
流星群は「放射点をじっと見つめる」と損をするらしい。流れ星は空のどこにでも現れるので、広く見渡すのが正解。目が暗さに慣れるまで15分以上はかかるので、スマホは見ないこと。2026年のふたご座流星群は月明かりなしの好条件。

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出典・参考文献(4件)タップで表示
  1. 国立天文台, ふたご座流星群が極大(2026年12月)nao.ac.jp
  2. NASA Science, Meteors and Meteoritesscience.nasa.gov
  3. Hecht, Haig & Chase (1937) The influence of light adaptation on subsequent dark adaptation of the eye, Journal of General Physiologydoi.org
  4. Jewitt & Li (2010) Activity in Geminid Parent (3200) Phaethon, The Astronomical Journaldoi.org