【毎日更新】原田高志の小ネタコラム

【八百屋が差別用語(放送禁止用語)の理由はなぜ?】八百屋を英語で言うと?肉屋、薬屋、大工・・・放送禁止用語集つき

八百屋が差別用語や放送禁止用語とされる理由はなぜ?

1. 「八百屋」の「屋」には、家族経営や自営業に対する軽べつの意味が含まれ、「現金収入」「人に使われる職業」というネガティブなイメージがあるため。

2. 「八百屋」は江戸時代に「青物屋」と呼ばれていたが、「あおや」から「やおや」に転じ、多くの商品を扱うことから「八百」の字があてられた。

3. メディアが自主規制するようになり、「さん」付けすれば差別的ではないが、「八百屋」の呼称自体に差別的ニュアンスがあるとみなされている。

4. 他にも「魚屋」「肉屋」「床屋」など、「〇〇屋」と呼ばれる職業は放送禁止用語とされることが多い。

【放送禁止用語&●●屋の言い換え例】

1. 八百屋⇒青果店、青果商
2. お灸を据える⇒お仕置き、制裁
3. 肉屋⇒精肉店
4. 床屋⇒理髪店
5. 魚屋⇒鮮魚商(店)
6. ドヤ街⇒簡易宿泊街
7. 花屋⇒生花店
8. ペンキ屋⇒塗装業
9. 文房具屋⇒文具店
10. 大工⇒建築業、建設業
11. 左官屋⇒左官業
12. 靴屋⇒靴店、履物店
13. 洋服屋⇒洋品店、衣料品店
14. 本屋⇒書店、書籍店
15. 薬屋⇒薬局、ドラッグストア
16. 酒屋⇒酒販店、酒店
17. 米屋⇒米穀店、米穀商
18. 豆腐屋⇒豆腐店、豆腐製造業
19. 駄菓子屋⇒菓子店、菓子小売業
20. 金物屋⇒金物店、金物商
21. 時計屋⇒時計店、時計商
22. 電気屋⇒電気店、家電量販店
23. 煙草屋⇒たばこ店、たばこ販売業
24. 質屋⇒質店、質商
25. 古着屋⇒古着店、リサイクルショップ
26. 古本屋⇒古書店、古書販売業
27. 家具屋⇒家具店、インテリアショップ
28. 雑貨屋⇒雑貨店、バラエティショップ
29. 玩具屋⇒玩具店、おもちゃ店
30. 陶器屋⇒陶器店、陶磁器店

八百屋以外の差別用語・放送禁止用語の例

1. 土人、黄色人種、有色人種
2. 未開人、原住民、部族
3. 土方、人夫
4. 女工、女中、小使い
5. めくら、つんぼ、びっこ、かたわ
6. 白痴、精神薄弱、知恵遅れ
7. ホモ、レズ、オカマ、おなべ
8. 家内工業、内職
9. 同和地区、特殊部落
10. 穢多、非人
11. 乞食、ルンペン、浮浪者
12. 婆さん、爺さん、小僧
13. 女のくせに、男のくせに
14. 朝鮮人参、唐人
15. 支那、シナ
16. 南鮮、北鮮
17. 土耳古風呂、トルコ風呂
18. 未亡人
19. 私生児
20. 色盲

差別用語は特定の属性の人々に対する否定的差別を意図して使用される言葉であり、公の場で使うべきではありません。時代とともに変化する言葉の意味や背景を理解し、相手を傷つけない表現を心がける必要があります。

八百屋を英語で言うと?

八百屋を英語で言うと “greengrocer” です。

似た表現に

“Produce store” – 青果物を扱う店舗を指す一般的な表現。
“Fruit and vegetable shop” – 果物と野菜を売る店舗を直接的に表現。
“Fresh market” – 新鮮な食材を扱う市場や店舗を指す表現。

などがあります!

八百屋に関する豆知識

★ “Greengrocer” という言葉は、17世紀に “green” (青果物) と “grocer” (食料品商人) を組み合わせてできた造語です。
★ イギリスでは、”greengrocers’ apostrophe” という表現があります。これは、八百屋の看板などで、不必要なアポストロフィ (所有格の「’」) が使われることが多いことから生まれた表現です。例えば、”Apple’s for sale” (正しくは “Apples for sale”) というように書かれていることがあります。
★日本の八百屋は、江戸時代に「青物問屋」として発展しました。当時、青物問屋は野菜や果物だけでなく、乾物や調味料なども扱っていました。
★ アメリカでは、”Produce Pete” というニックネームで知られる Pete Napolitano さんが、テレビやラジオで青果物に関する情報を提供し、人気を博しました。