|原田英語.com"> "> " > 【時事英単語 "Crowdfunding"とは?】Crowdfundingの意味や使い方は? <VOA News Words> |原田英語.com
【時事英単語】ニュース頻出英単語帳

【時事英単語 “Crowdfunding”とは?】Crowdfundingの意味や使い方は?

【スクリプト】

Tokyo’s National Museum of Nature and Science Turns to Crowdfunding

The National Museum of Nature and Science in Tokyo is Japan’s second oldest museum.

CROWDFUNDING

The building holds about 5 million objects from dinosaur bones to stuffed bears. The museum’s request for more money was turned down by the Japanese government. So, the head of the museum announced a crowdfunding effort, raising $3.4 million in the first three days.

Crowdfunding is a way to seek financial support through small donations from many people, usually after posting an appeal online.

【日本語訳】

東京の国立科学博物館、クラウドファンディングに活路

東京にある国立科学博物館は、日本で2番目に古い博物館です。

CROWDFUNDING(クラウドファンディング)

博物館には恐竜の骨格から剥製の熊まで、約500万点の展示物があります。博物館の予算増額要求は日本政府に却下されました。そこで、館長がクラウドファンディングを開始したところ、最初の3日間で340万ドルの資金を集めることができました。

クラウドファンディングとは、通常オンラインで支援を呼びかけ、多くの人から少額ずつ寄付を募る資金調達の方法です。

【単語・熟語チェック】

・museum 博物館
・hold 保有する、収容する
・object 物体、展示物
・dinosaur 恐竜
・bone 骨
・stuffed 剥製にした
・bear クマ
・request 要求、依頼
・money 資金、お金
・turn down 断る、却下する
・government 政府
・head 長、トップ
・announce 発表する
・effort 努力、試み
・raise 調達する、集める
・seek 求める
・financial support 資金援助
・donation 寄付
・post 投稿する
・appeal 呼びかけ、アピール
・online オンライン

【単語解説】

・crowdfunding
⇒「クラウドファンディング」という意味の複合語。インターネットを通じて不特定多数の人から資金を調達する方法を指します。crowd(群衆)とfunding(資金調達)を組み合わせた造語で、2000年代後半から使われ始めました。

・stuffed
⇒「詰め物をした、剥製にした」という意味の形容詞。動物の剥製を指すstuffed animalという言葉でよく使われます。動詞のstuffは「詰める、ぎっしり詰める」という意味で、もともと詰め物をするという意味から派生しました。

【OXFORD辞書チェック】
crowdfunding
/ˈkraʊdfʌndɪŋ/

noun
[mass noun]
the practice of funding a project or venture by raising money from a large number of people who each contribute a relatively small amount, typically via the Internet
インターネットを通じて多数の人々から比較的少額ずつ資金を募り、プロジェクトやベンチャーに投資すること
例:”musicians, filmmakers, and artists have successfully raised funds and fostered awareness through crowdfunding”
(ミュージシャン、映画製作者、アーティストがクラウドファンディングを通じて資金調達や認知度向上に成功してきた)

【原田英語メモ】

国立科学博物館の一件は、公的機関の予算不足を市民の力で補うクラウドファンディングの可能性を示した事例と言えます。博物館は貴重な学術標本を数多く収蔵していますが、その維持管理には多額の費用がかかります。政府の財政難で予算が削られる中、クラウドファンディングという新たな資金調達の方法に活路を見出したわけです。

クラウドファンディングのメリットは、少額でも多くの人が気軽に参加できる点にあります。インターネットを通じて博物館の意義や展示物の魅力を発信し、賛同者から広く寄付を募ることができます。博物館への支援は、科学や文化の振興に対する市民の共感を集める良い機会にもなるでしょう。

また、クラウドファンディングには支援者とのコミュニケーションを通じて博物館の活動への理解を深められる利点もあります。支援者に対する特典やイベントを用意することで、博物館と市民の結びつきを強められるはずです。

一方で、クラウドファンディングには一過性のブームで終わるリスクもあります。継続的な資金確保のためには、寄付者の共感を得続けられるコンテンツ作りが欠かせません。博物館の魅力を多角的に発信し、ファンづくりに取り組むことが大切だと言えるでしょう。

国立科学博物館の事例は、市民参加型の博物館運営の新たなモデルを示唆しています。専門性を損なわずに市民の力を活用する工夫が、これからの公的機関には求められそうです。クラウドファンディングを通じた「市民の博物館」づくりの行方に注目したいですね。