問 1 【青山学院大学 (社会情報) 2024】
It is nearly impossible to deny climate change ( ) human activities.
(1) bringing about (2) brought about (3) brought about by
(4) to bring about
【解答】(3)
【解説】
「人間の活動によって引き起こされた気候変動を否定することはほぼ不可能だ」という意味の文で、”brought about by”(~によって引き起こされた)という受動の意味を持つ表現が適切です。
選択肢の分析:
・brought about by「~によって引き起こされた」(受動態)
・bringing about:能動の現在分詞
・brought about:過去分詞(byがない)
・to bring about:不定詞
(3) brought about byが正解です。過去分詞 + by で「~によって引き起こされた」という受動の意味を表現します。
【和訳】
人間の活動によって引き起こされた気候変動を否定することは、ほぼ不可能だ。
【補足】
“bring about”は「~を引き起こす」という意味の句動詞です。
受動態で使用される場合:
– be brought about by ~
– brought about by ~
この表現は、特に変化や結果の原因を説明する際によく使用されます。
問2. 【青山学院大学 (社会情報) 2024】
Jack tried to solve the problem only ( ).
(1) being failed (2) failing (3) having been failed (4) to fail
【解答】(4)
【解説】
「ジャックは問題を解こうとしたが、失敗に終わった」という意味の文で、”try + to 不定詞”(~しようとする)の形が正しいです。
・try to do「~しようとする」(意図的な行為)
この場合、”only to fail”は「結局~してしまう」という、予期せぬ結果や望まない結果を表す慣用表現となります。
選択肢の分析:
・to fail:「結局失敗する」(正解)
・being failed:文法的に不適切
・failing:文脈に合わない
・having been failed:文法的に不適切
【和訳】
ジャックは問題を解こうとしたが、結局失敗に終わった。
【補足】
“only to do”は「結局~してしまう」という、期待や意図に反する結果を表す重要な慣用表現です。
例:
– He rushed to the station, only to miss the train.
(駅に急いで行ったが、結局電車に乗り遅れた)
– She opened the door, only to find nobody there.
(ドアを開けたが、誰もいなかった)
問3. 【青山学院大学 (社会情報) 2024】
I might pass several admission exams, ( ) case I will choose this school.
(1) in which (2) whatever (3) which (4) whichever
【解答】(1)
【解説】
「いくつかの入学試験に合格するかもしれない。その場合は、この学校を選ぶつもりだ」という意味の文で、”in which case”(その場合は)という慣用表現が適切です。
選択肢の分析:
・in which case「その場合は」(前文の内容を受けて、その結果起こることを述べる)
・whatever「何であれ」
・which「どちら」(単独では使えない)
・whichever「どちらでも」
(1) in which caseが正解です。これは前文で述べた状況を受けて、その結果として起こることを説明する際に使用される形式的な表現です。
【和訳】
私はいくつかの入学試験に合格するかもしれない。その場合は、この学校を選ぶつもりだ。
【補足】
“in which case”は以下のような使い方をする重要な接続表現です:
– It might rain tomorrow, in which case we’ll cancel the picnic.
(明日雨が降るかもしれない。その場合は、ピクニックを中止する)
– She might be late, in which case we should wait for her.
(彼女は遅れるかもしれない。その場合は、彼女を待つべきだ)
問4. 【青山学院大学 (社会情報) 2024】
( ) did she expect that she could win the English speech contest.
(1) Few (2) Little (3) Not a few (4) Not until
【解答】(2)
【解説】
「彼女は英語スピーチコンテストで優勝できるとはほとんど予期していなかった」という意味の文で、”Little”(ほとんど~ない)が適切です。
選択肢の分析:
・Little「ほとんど~ない」(不可算名詞・抽象概念に使用)
・Few「ほとんど~ない」(可算名詞に使用)
・Not a few「かなりの数の」(肯定的な意味)
・Not until「~までは~ない」(時間的な制限を表す)
(2) Littleが正解です。expectは抽象的な概念であり、不可算名詞的に扱われるため、Littleが適切です。
【和訳】
彼女は英語スピーチコンテストで優勝できるとはほとんど予期していなかった。
【補足】
Little/Fewの使い分け:
– Little:不可算名詞に使用(hope, time, money など)
– Few:可算名詞に使用(books, people, days など)
文頭に置かれた場合は、倒置構文となり、否定の意味が強調されます:
– Little did she know…(彼女はほとんど知らなかった)
– Little did I realize…(私はほとんど気づかなかった)
問5. 【青山学院大学 (社会情報) 2024】
It is essential that we ( ) our computer firewalls at all costs because we are dealing with sensitive information.
(1) could be maintained (2) have maintained (3) maintain (4) may maintain
【解答】(3)
【解説】
「機密情報を扱っているため、どんなことがあってもコンピュータのファイアウォールを維持することが不可欠だ」という文で、”It is essential that + 主語 + 原形動詞”(~することが不可欠だ)という仮定法現在の形が必要です。
選択肢の分析:
・maintain:原形動詞(仮定法現在で正しい形)
・could be maintained:可能性を表す過去形で不適切
・have maintained:現在完了で不適切
・may maintain:許可を表す助動詞で不適切
It is essential that…の後には仮定法現在(原形動詞)を用います。これは提案や要求を表す表現の一つです。
【和訳】
機密情報を扱っているため、どんなことがあってもコンピュータのファイアウォールを維持することが不可欠だ。
【補足】
仮定法現在を使う表現の例:
– It is important that…
– It is necessary that…
– It is crucial that…
– It is vital that…
これらの表現の後ろには、shouldを省略した形の原形動詞を使います。