【status quo】
Kishida’s diplomacy tested as Ukraine war upends status quo
「岸田首相の外交手腕が試される ウクライナ戦争で現状が一変」
The war in Ukraine has upended the status quo and raised the alarm about the threat of unilateral attempts to change the status quo by force, while deepening a divide between a U.S.-led group of democracies and an authoritarian axis linking China and Russia.
「ウクライナ戦争は現状を一変させ、力による一方的な現状変更の脅威に警鐘を鳴らすとともに、米国主導の民主主義陣営と中露を結ぶ権威主義の枢軸との分断を深めた。」
【出典】 2024年5月21日 毎日新聞
Kishida’s diplomacy tested as Ukraine war upends status quo
<<status quoとは?>>
⇒「現状、現状維持」
物事がそのままの状態であること。変化や進展がなく、現在の状況が続くこと。
<<status quoを使った例文チェック>>
☆ The company’s new CEO was determined to challenge the status quo and bring about significant changes.
「その企業の新CEOは現状に挑戦し、大きな変革をもたらすことを決意した。」
☆ Many people are resistant to change and prefer to maintain the status quo, even if it’s not ideal.
「多くの人は変化に抵抗し、たとえ理想的でなくても現状維持を好む。」
<<status quoの類語と使い分け>>
☆ current situation
⇒ current situationは「現在の状況」を意味し、status quoと同義で使えます。
☆ existing state
⇒ existing stateは「既存の状態」を指し、status quoと同じ意味合いを持ちます。
☆ present condition
⇒ present conditionは「現在の状態」を表し、status quoと置き換え可能です。
☆ as things stand
⇒ as things standは「現状のまま」という意味で、status quoに近い表現です。
<<原ちゃんの単語深堀りコラム>>
status quoはラテン語で「現状のまま」を意味する言葉です。物事が現在のままの状態であることを指します。政治や外交の文脈では、現在の勢力図や国際秩序を維持することを意味することが多いです。
記事では、ウクライナ戦争が勃発したことで国際情勢が一変し、力による現状変更(status quo)の脅威が浮き彫りになったと指摘しています。ロシアによるウクライナ侵攻は、戦後の国際秩序という現状(status quo)を覆す行為だったのです。
一方で、この戦争が米国と中露の対立を深めたとも述べています。冷戦終結後の現状(status quo)が崩れ、新たな地政学的な対立構造が生まれつつあるのです。岸田首相の外交手腕が問われるのは、まさにこの国際秩序の現状(status quo)が大きく変化しているからだと言えます。不可逆的に変化しつつある現状(status quo)にどう対応するかが、日本外交の喫緊の課題となっているのです。