クイズで覚える!難関大学で出た難英単語

【raucousとは?】raucousの意味や使い方は? クイズで覚える!難関大学入試に出た難英単語 ~音声つき~ [早稲田大(国際教養)2024]

【raucous】

[問] 次の文中の”raucous”の最も適切な意味を1~4より選びなさい。

The normally quiet neighborhood was disrupted by a raucous party that lasted late into the night.

1. 陽気な
2. 騒々しい
3. 上品な
4. 活気のない


【出典】 早稲田大(国際教養)2024

【解答&解説】

正解は2番です。
raucous /ˈrɔːkəs/
形容詞
(1) (音が)耳障りな、かん高い
(2) (集団が)騒々しい、喧噪の
(3) (笑い声などが)やかましい、がなり立てる

raucousは、耳障りな音や騒々しい様子を表す形容詞です。騒がしいパーティー、かん高い声、がなり立てる笑い声など、大きくて不快な音を伴う状況を描写する際によく使われます。日本語の「喧噪」や「騒然」に近いニュアンスがあります。

【問題文の日本語訳】

普段は静かなその近隣地区も、夜遅くまで続く騒々しいパーティーに妨げられた。

【raucousを使った例文】

★ The stadium erupted in raucous cheers as the home team scored the winning goal in the final seconds of the game.
試合終了間際にホームチームが決勝ゴールを決めると、スタジアムは騒然とした歓声に包まれた。

★ The teacher struggled to maintain order in the classroom as the students became increasingly raucous and disruptive.
生徒たちがますます騒々しくなり、授業の妨げになってきたため、教師は教室に秩序を保つのに苦労した。

【語源や関連語】

raucousは、ラテン語のraucus「かすれた、ししゃくれた」に由来し、本来は声の質を表していました。それが転じて、「耳障りな、不快な」といったマイナスのニュアンスを帯びるようになりました。

同様の意味を持つ言葉としては、noisy(うるさい)、boisterous(喧噪の、騒々しい)、rowdy(乱暴な、騒々しい)、clamorous(騒々しい、やかましい)などがあります。

raucousという単語には、興味深い言語的、文化的背景があります。

音楽の世界では、「ロックンロール」を表現する際にraucousが使われることがあります。エネルギッシュでワイルドなロックのサウンドを、raucous(騒々しい、荒々しい)と形容するのです。有名なロックバンド「ザ・フー」の曲に “The Raucous Rockers”というタイトルの曲があるのもその一例でしょう。

また、raucousは政治の文脈でも使われます。議会などで、与野党が激しく対立し、怒号が飛び交うような状況を “a raucous debate”(喧噪の議論)と表現します。

さらに興味深いのは、raucousの名詞形 “raucousness”が、鳥の鳴き声を表すのに使われることです。カラスなどのガーガー鳴く声を “the raucousness of crows”と言ったりします。

このように、raucousという単語は、騒々しさや不快さを表すだけでなく、音楽、政治、自然など、様々な分野で独特の役割を果たしています。言葉の奥行きを感じさせる面白い例だと言えるでしょう。

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