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【英文速読トレーニング5】”The Hidden Threat of Microplastics”「マイクロプラスチックの隠れた脅威」

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーは、みなさんの英語の速読力を鍛え上げるコーナーです。毎回大学受験に頻出のトピックの英文と問題を掲載します。大学入学共通テストでは、150wpm (words per minute)必要と言われています。ストップウォッチ片手に、速読トレーニングに勤しみましょう!

【WPMの測定手順】

1. 読む前に設問を確認する
2. 時計(ストップウォッチ)を見ながら、英文を最初から最後まで読み、かかった秒数を記録する
3. 設問に解答する
4. 答え合わせをして正解数を確認する

以下の計算式でWPMを算出する

WPM = 語数 ÷ 読むのにかかった秒数 × 60 × 正解数 ÷ 設問数

※読んだ内容の理解を測定せずただ英文を読むスピードをチェックしたい場合は、WPM = 語数 ÷ 読むのにかかった秒数 × 60 まででOK。

【練習問題】以下の英文をWPMの測定手順に従って読み進めてください。詳しいWPMの測定手順はこちらをご覧ください。

★英語読解力(英文速読力)を上げるカギはWPMにあり!WPMとは?自分のWPM (Words Per Minute)計算・測定方法は?RAPID READING METHOD★

<設問>

1.True or False: The passage suggests that microplastics are only found in the ocean.
2. True or False: According to the text, microplastics can be ingested by both marine life and humans.
3. True or False: The author implies that individual actions have no impact on reducing microplastic pollution.
4. True or False: The passage recommends using natural fiber clothing as a way to minimize microplastic shedding.
5. True or False: The text indicates that more research is needed to fully understand the effects of microplastics on human health.

<英文>

The Hidden Threat of Microplastics

Microplastics, tiny plastic particles less than 5mm in size, have become a growing concern for environmentalists and health experts alike. These minuscule fragments are not only found in our oceans but also in our air, food, and drinking water. As plastic waste breaks down over time, it disintegrates into smaller and smaller pieces that can be ingested by marine life and even make their way up the food chain to humans.

The long-term effects of microplastic consumption on human health are still largely unknown. However, studies have shown that these particles can accumulate in our bodies and potentially cause harm. Some experts worry that chemicals leached from microplastics could disrupt hormonal systems or even contribute to certain cancers.

While the problem of microplastic pollution may seem daunting, there are steps we can take to minimize our contribution. Opting for natural fiber clothing instead of synthetic materials can help reduce microplastic shedding in the wash. Additionally, supporting legislation that bans single-use plastics and encourages recycling can make a difference on a larger scale.

It’s crucial that we continue to research the impacts of microplastics on both our environment and our health. By raising awareness and taking action, we can work towards a future with cleaner oceans and a healthier planet for generations to come. The fight against microplastic pollution starts with each one of us making conscious choices in our daily lives. (236語)


【全訳】

マイクロプラスチックの隠れた脅威

マイクロプラスチックは、5mm未満の小さなプラスチック粒子のことで、環境保護活動家や健康の専門家にとって関心が高まっている問題です。これらの微小な破片は、海洋だけでなく、空気、食品、飲料水の中にも存在しています。プラスチックごみが時間とともに分解されると、より小さな破片になり、海洋生物に摂取され、食物連鎖を通じて人間にまで到達する可能性があります。

マイクロプラスチックの摂取が人間の健康に与える長期的な影響は、まだ十分に解明されていません。しかし、研究によると、これらの粒子は体内に蓄積され、潜在的に害を及ぼす可能性があることが示されています。マイクロプラスチックから溶出する化学物質が、ホルモン系を乱したり、特定のがんの原因になったりする可能性を懸念する専門家もいます。

マイクロプラスチック汚染の問題は困難に思えるかもしれませんが、私たちにもできる対策があります。合成繊維の衣類ではなく、天然繊維の衣類を選ぶことで、洗濯の際にマイクロプラスチックが剥がれ落ちるのを減らすことができます。また、使い捨てプラスチックを禁止し、リサイクルを推進する法律を支持することで、より大規模な変化を起こすことができます。

マイクロプラスチックが環境と健康に与える影響について、引き続き研究を進めることが重要です。意識を高め、行動を起こすことで、より清潔な海と、未来の世代のためのより健康的な地球を目指すことができます。マイクロプラスチック汚染との戦いは、私たち一人一人が日常生活で意識的な選択をすることから始まるのです。

【答えと解説】

1.False – 本文では、マイクロプラスチックは海だけでなく、空気、食品、飲料水の中にも存在すると述べられています。
2. True – 本文によると、マイクロプラスチックは海洋生物だけでなく人間にも摂取される可能性があります。
3. False – 著者は、個人の行動がマイクロプラスチック汚染の減少に影響を与えることを示唆しています。
4. True – 本文は、合成繊維ではなく天然繊維の衣類を使用することで、マイクロプラスチックの剥がれ落ちを最小限に抑えることができると推奨しています。
5. True – 本文は、マイクロプラスチックが人間の健康に与える影響を完全に理解するためには、さらなる研究が必要であることを示唆しています。

【頻出単語・イディオム】

・microplastics: マイクロプラスチック
・environmentalist: 環境保護活動家
・minuscule: 極小の
・disintegrate: 分解する、バラバラになる
・ingest: 摂取する
・make one’s way: 進む、到達する
・leach: 溶出する
・disrupt: 乱す
・contribute to: 〜の原因となる
・synthetic: 合成の
・shed: 剥がれ落ちる
・legislation: 法律
・raise awareness: 意識を高める

【重要構文】

・”not only A but also B”: AだけでなくBも
・”the A of B on C”: BのCに対するAの影響