英語質問箱【教えて原田先生!】

「全然大丈夫です」を英語で言うとき、”No problem.” 以外のカジュアルな表現を教えてください。【英語質問箱「教えて原田先生!」6】

Q:「全然大丈夫です」を英語で言うとき、”No problem.” 以外のカジュアルな表現を教えてください。

A:【正解】:

1. It’s all good.
2. No worries.
3. No biggie.

皆さんは普段「全然大丈夫」という表現をよく使いますよね。実は英語にも、フォーマルではないけれど、とても便利でネイティブっぽい表現がたくさんあるんです。

まず「It’s all good.」は、最近特に若者の間で大人気の表現です。文字通り「すべて良い」という意味ですが、日本語の「全然OK」「まったく問題ない」というニュアンスで使われます。例えば、友達に謝られたときに「It’s all good, don’t worry about it.」(全然気にしないで大丈夫だよ)という感じで使えます。

次に「No worries.」は、特にオーストラリアで生まれた表現で、今では英語圏全体で広く使われています。カジュアルだけど失礼にならない、ちょうどいい丁寧さの表現です。「心配いらないよ」という温かみのある言い方になります。

最後に「No biggie.」は、かなりカジュアルな表現です。「biggie」は「big deal」(大事なこと)をくだけた言い方で、「大したことないよ」「全然平気だよ」というニュアンスです。親しい友達との会話で使うのがおすすめです。

使い分けのコツ:
– フレンドリーだけど少し丁寧:No worries.
– 若者っぽく、でもみんなに通じる:It’s all good.
– かなりカジュアルに:No biggie.

📚 豆知識コーナー
「No worries」はオーストラリアの国民的な挨拶「G’day」(Good dayの略)と並ぶ、オージー英語の代表的な表現です。1960年代にはすでにオーストラリアで使われていましたが、世界的に広まったのは比較的最近のこと。実は「ハクナマタタ」(『ライオン・キング』の有名なフレーズ)のスワヒリ語の意味も「No worries」なんです!また、「It’s all good」は90年代のヒップホップカルチャーでヒューチャーされ、その後一気に広まった表現です。さらに面白いことに、「No biggie」の「biggie」という言葉は、伝説的なラッパーThe Notorious B.I.G.のニックネームの由来にもなっています。このように、一見シンプルな日常表現の中にも、実は豊かな文化的背景が隠されているんですよ。

【英語質問箱「教えて原田先生!」】このコーナーでは、高校英語教師の原田高志が今まで生徒から受けた質問やネットで読者の方からいただいた質問を分かりやすく楽しく掲載していきます。英検1級や全国通訳案内士の資格に独学&一発合格したノウハウをふんだんに詰め込んで、皆さんに役立つ情報をご提供します。