Q:お客様に英語で「お気に召しましたでしょうか」と言いたいのですが…
A:【正解】:How do you like it?
「お気に召す」という敬語表現は、日本語特有の丁寧な言い方ですが、英語には日本語ほど複雑な敬語システムがありません。
英語では、シンプルに「How do you like it?」で十分丁寧な表現になります。特に接客シーンでは、この表現がもっともナチュラルです。例えば、レストランでウェイターが料理を出した後や、美容院でスタイリストが髪型を確認する時などによく使われます。
他にも状況に応じて以下のような表現が使えます:
– Is everything to your liking?(より丁寧)
– Are you happy with it?(カジュアル)
– Is it to your taste?(特に食事や飲み物について)
– Does it suit you?(服や髪型について)
「How do you like it?」の応答としては:
– It’s perfect!(完璧です)
– I love it!(とても気に入りました)
– It’s just what I wanted.(まさに求めていたものです)
発音の注意点として、”How do you…”の部分は実際の会話では “Howdya…” とつながって発音されることが多いです。でも、丁寧に一語一語はっきりと発音しても全く問題ありません。
📚 豆知識コーナー
「お気に召す」という日本語は、もともと武家社会で使われていた言葉です。「召す」は「取る、着る、食べる」などの尊敬語で、平安時代から使われてきました。一方、英語の “like” は古英語の “līcian” に由来し、もともとは「似ている、適している」という意味でした。現代の “How do you like it?” という表現は18世紀頃から使われ始め、特にサービス業の発展とともに接客用語として定着していきました。現代では、SNSの「いいね」ボタンでも “like” が使われていますが、これは2009年にFacebookが導入して以来、世界中で使われるようになった比較的新しい用法なんです。