【notwithstanding】
[問] 次の文中の”notwithstanding”の最も適切な意味を1~4より選びなさい。
Notwithstanding the challenges faced during the pandemic, the company managed to maintain its profitability and even expand its market share.
1. おかげで
2. にもかかわらず
3. を除いて
4. のために
【出典】 早稲田大(国際教養)2024
【解答&解説】
正解は2番です。
notwithstanding /ˌnɑːtwɪðˈstændɪŋ/
前置詞・副詞
(1) ~にもかかわらず、~にもかかわらず
notwithstandingは、「~にもかかわらず、~にもかかわらず」という意味を持つ前置詞または副詞です。「逆接」の関係を表し、前の事柄に反する内容を導入する際に使われます。
問題文では、パンデミック下で直面した困難にもかかわらず、その企業は収益性を維持し、市場シェアを拡大することができたという文脈で使われています。
【問題文の日本語訳】
パンデミックの間に直面した困難にもかかわらず、その企業は収益性を維持し、市場シェアを拡大することさえできた。
【notwithstandingを使った例文】
★ Notwithstanding the fact that he had no formal education, he proved to be a highly successful entrepreneur.
彼が正式な教育を受けていなかったという事実にもかかわらず、彼は非常に成功した起業家であることを証明した。
★ She decided to pursue her dreams, notwithstanding the objections from her family.
家族からの反対にもかかわらず、彼女は自分の夢を追求することを決意した。
【語源や関連語】
notwithstandingは、「not(~ない)」「withstand(耐える、抵抗する)」「-ing(~すること)」という要素から成る複合語です。つまり、「~に耐えること、抵抗することなく」という意味合いを持っています。
同様の意味を持つ語句としては、”despite”や”in spite of”、”regardless of”などがあります。これらは全て「~にもかかわらず」という逆接の関係を表現します。
notwithstandingは、主に法律や公文書でよく使われる表現です。例えば、契約書では「本契約のいかなる規定にもかかわらず(notwithstanding anything to the contrary in this agreement)」といった定型表現がよく見られます。
また、notwithstandingは「nevertheless」や「nonetheless」と同じように、文頭に置かれることが多いのですが、これらとは異なり、名詞の直前に置くこともできます。例えば、「The event was held outdoors, notwithstanding the rain.(雨にもかかわらず、イベントは屋外で開催された)」のように使うことができます。
加えて、notwithstandingは「~を除いて、~を別にして」という意味でも使われることがあります。例えば、「Notwithstanding the provisions of Article 3, …(第3条の規定にかかわらず、~)」といった使い方です。
このように、notwithstandingは法律や公文書でよく見られる表現ですが、一般的な文脈でも「逆接」を表す便利な単語として活用することができます。