2025年度の第１回から導入される準２級プラスでは、ライティングセクションに「要約問題」が登場します。英検準２級プラスでは、ライティングの語数が２級に比べ大幅に縮小されています。英文要約は、従来の２級（45～55語・1段落3文）に対し、準２級プラスでは25～35語・1段落2文というシンプルな構成となり、限られた語数で主題と要点を的確に伝える工夫が求められます。読解とメモ作成の効率化が、短時間での的確な解答作成の鍵となります。
・以下の英文を読んで、その内容を英語で要約し、解答欄に記入しなさい。
・語数の目安は25語～35語です。
・解答欄の外に書かれたものは採点されません。
・解答が英文の要約になっていないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。英文をよく読んでから答えてください。
More and more people are buying clothes on the Internet. Nowadays, people even buy socks, hats, and other items from online stores.
The good thing about buying these items online is that people can save money. When they shop online, they can compare the prices without going to the store.
However, there is a problem. Online shopping users can sometimes be disappointed. The reason for this is that the actual products may be different from the photos on the online stores.
以下は、2025年度新設の英検準2級プラスにおける英文要約問題（25～35語）の解法・時間配分・テクニックを整理したものです。2級に比べて要約語数が短縮され、問題文もややシンプルですが、短い字数に正確な情報を詰め込むためのコツが重要となります。ぜひ参考にしてみてください！
1. 【準2級プラス英文要約問題の特徴】
- 語数短縮：25～35語
- 2級の45～55語に比べ半分程度
- 主題（オンラインショッピングなど）とメリット・デメリットを短くまとめる力が問われる
- パッセージの短文化
- 2級より文量が少なく、80～100語程度で構成される
- 3段落（現象・メリット・デメリット）が典型パターン
- 採点基準のポイント
- 要約としての完成度（本文の主題をきちんと含む）
- 正確性（文法・スペル・語数制限の順守）
- 独自の言い換え（本文フレーズの丸写しでない）
2. 【時間配分の目安】
以下は、ライティング全体（要約＋他セクション）の中でも要約にかけられる目安です。
| 工程 | 目安時間 | 行動内容 |
|---|---|---|
| 1. 全体読解 | 1～2分 | パッセージ全体をざっと読み、「トピック」「メリット」「デメリット」を把握 |
| 2. キーワード抽出 | 1～2分 | 段落ごとに重要語句（例: save money, compare prices, disappointed など）をメモ |
| 3. 要約文作成 | 4～5分 | メモを基に、25～35語程度で英文作成（メリット→デメリットの対比を意識） |
| 4. 見直し＆調整 | 1～2分 | スペル・文法チェック、語数のカウント（不足時に副詞を追加、超過時に不要表現カット） |
| 合計 | 8～11分 |
3. 【7ステップ解法テクニック】
STEP 1. パッセージ構造を把握する
- 第1段落：話題提示（ネットで服購入が増加 など）
- 第2段落：主なメリット（節約、価格比較など）
- 第3段落：デメリット・問題点（商品が写真と異なる）
STEP 2. 必須要素を抽出
- トピック：オンラインショッピングが増えている
- メリット：お金を節約できる、比較が容易
- デメリット：写真と実物が違い、購入者が落胆する
STEP 3. 言い換え表現を準備
| 原文表現 | 言い換え例 |
|---|---|
| buy clothes online | shop for clothing on the Internet |
| save money | reduce costs / spend less |
| compare prices | check different prices |
| disappointed | upset / dissatisfied |
| differ from photos | not match images / look different |
STEP 4. 接続詞で対比を明確にする
- 順接：Also, Moreover, Additionally
- 逆接：However, But, Yet
- メリット → デメリットへスムーズにつなぐ
STEP 5. 要約文の骨格作成
- 基本パターン：
- 「オンラインで服を買う人が増加」
- 「メリット（節約・比較）」
- 「デメリット（写真と違う）」
STEP 6. 語数調整
- 増やしたいとき：副詞（easily, significantly）や形容詞（various, real など）を追加
- 減らしたいとき：余計な修飾や重複表現をカット
STEP 7. 最終チェック
- 文として成立しているか（S+Vの構造）
- 単語数（25～35語）
- 丸写しはないか（必ず言い換えを使用）
4. 【サンプル問題の模範解答例】
本文ポイント
- ネットで服を買う人が増加
- お金を節約・価格比較が楽
- 実物と写真が異なり落胆することも
解答例1（28語）
“More and more people purchase clothing online to save money through easy price comparisons. However, they may be disappointed because real items sometimes differ from the advertised photos.”
- メリット（節約・比較）→ デメリット（写真との差）を対比でまとめたシンプル例
解答例2（31語）
“Online shopping has become popular for various items, including socks and hats, because it helps people compare prices and save money. Yet, many feel frustrated when products differ from website pictures.”
- アイテム例（socks and hats）を入れながらも、対比を“Yet”で示し、やや具体性を増やした構成
解答例3（35語）
“With online stores selling everything from clothes to small accessories, many shoppers enjoy saving money by easily comparing prices. However, disappointment arises when the actual items differ significantly from the images shown on websites.”
- 「online stores selling everything from clothes to small accessories」のようなフレーズで語数を増加
- “disappointment arises” の表現でデメリット要素を強調
5. 【頻出テーマ＆応用】
- テクノロジー：SNSの利点（情報共有）・欠点（プライバシー問題）
- 教育：オンライン学習のメリット・対面授業との違い
- 環境：再利用・リサイクルの効果とコスト面の課題
いずれも「現象・メリット・デメリット」の構成で練習しておくと、準2級プラスだけでなく2級以上にも応用できます。
6. 【まとめとアドバイス】
- 要点整理が命
- 短い語数の要約ほど、不要な情報をそぎ落とし、重要な点だけ残す練習が必須
- 複数パターンを練習
- 語数を「28語」「30語」「35語」で作り分けると、本番でも柔軟に対応可能
- 絶対に語数を確認
- 25～35語の範囲外は減点や0点リスク大
- 書いた後に1語ずつ数える
短い文章でも要点を押さえつつ、メリットとデメリットを簡潔に書き分けるのが高得点への最短ルートです。 上記のステップや文例を参考に、繰り返し練習してみてください。短い要約こそ英語力の総合的な実力が試されますが、ポイントを押さえればきっとクリアできます。頑張ってください！
