【indisputable】
[問] 次の文中の”indisputable”の最も適切な意味を1~4より選びなさい。
The evidence presented in the trial was indisputable, leaving no room for doubt about the defendant’s guilt.
1. 議論の余地がある
2. 疑いの余地がない
3. 解釈が分かれる
4. 判断が難しい
【出典】 早稲田大(法)2024
【解答&解説】
正解は2番です。
indisputable /ɪ̀ndɪspjúːtəbəl/
形容詞
(1) 疑う余地のない、議論の余地がない、明白な
indisputableは、何かが絶対的に確かで、誰も異議を唱えられないほど明らかであるという意味合いで使われます。真実性や正確性について疑問の余地がないことを強調する際に用いられることが多いです。類義語としてundeniable, unquestionable, incontrovertibleなどがあります。語源はin-(否定の接頭辞)+ disputable(議論の余地がある)という構成です。
【問題文の日本語訳】
裁判で提示された証拠は疑う余地がなく、被告の有罪について疑問の余地を全く残さなかった。
【indisputableを使った例文】
★ The scientific data supporting the effectiveness of the vaccine is indisputable, with numerous studies confirming its safety and efficacy.
そのワクチンの有効性を裏付ける科学的データは疑う余地がなく、その安全性と有効性を確認する多数の研究がある。
★ It is an indisputable fact that regular exercise and a balanced diet contribute to overall health and well-being.
定期的な運動とバランスの取れた食事が全体的な健康と幸福に寄与するのは疑う余地のない事実である。
【語源や関連語】
indisputableはin-(否定の接頭辞)+ disputable(議論の余地がある)という構成で、disputableはラテン語のdisputāre「議論する、論争する」に由来します。disputāreはdis-(離れて、別々に)+ putāre(考える、みなす)という構成になっています。
関連語としては、動詞のdispute(議論する、異議を唱える)や名詞のdisputation(議論、討論)などがあります。また、同じくputāreを語源とするcompute(計算する)やrepute(みなす、評価する)なども広い意味で関連していると言えるでしょう。
indisputableという言葉は、17世紀に初めて英語で使われたと言われています。当時は主に宗教的な文脈で、神の存在や教会の教義について「疑う余地がない」という意味合いで用いられていました。
また、indisputableは野球の用語としても使われることがあります。野球のルールブックには、審判の判定に対して異議を唱えることができない場面があり、それを「indisputable call(疑う余地のない判定)」と呼ぶのだそうです。
さらに興味深いのは、indisputableの反意語としてdisputableがありますが、これには「議論の余地がある」という意味に加えて、「見苦しい、ひどい」といったニュアンスもあることです。例えば「a disputable taste in fashion(ひどいファッションセンス)」などと使われます。
このように、indisputableという一見堅苦しい言葉も、様々な分野で使われており、時には意外な意味合いを持つこともあるのです。