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2025年2月7日、ワシントンD.C.のホワイトハウスで開かれた日米首脳会談後の共同記者会見で、興味深い場面がありました。この会見では、ドナルド・トランプ大統領と石破茂首相が、日米同盟の強化や経済協力について議論した内容を報告しました。
会見の最後に、記者から「米国が日本の輸入品に関税を課した場合、日本は報復するでしょうか」という質問がありました。これに対し石破首相は、外交的な対応として、「仮定の質問にはお答えしかねます、と言うのが日本のだいたい定番の回答でございます」と述べたのです。これは、まだ具体的な政策や決定がない段階での推測的な質問を避けるために、日本の政治家がよく使う表現で、それを「定番の回答」とまとめることで、ある意味ユニークな受け答えになったと言えます。
ところが、この発言を英語に通訳する際、”仮定の質問”を、hypothetical questionでなく、theoretical questionと翻訳していました。会場では、トランプ大統領や記者たちが笑い出し、場が和むという一幕が上の動画です。
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日本のメディアでは、
- 「石破首相の発言が(良い意味で)笑いを誘った」
- 「トランプ大統領にも認められた!石破首相のギャグセンス!」
といった報道がなされましたが、めいろまさん曰く、
「意味が分からないので笑われてんだよ!」
ということですが・・・
たしかにtheoreticalには机上のという意味もあり、通訳の方はこちらの意味で使ったと考えるのが妥当ですね。。。
日米関係において貿易問題は常に重要なテーマです。石破首相は今回の訪問で、日本企業による対米投資の拡大やアメリカのLNG輸入拡大などを提案し、貿易不均衡の解消に向けた姿勢を示しました。今後、両国がどのように経済関係を発展させていくのか、引き続き注目が集まっています。
【日米首脳会談後の共同記者会見の様子】