
【gift voucher】
Japanese Prime Minister Ishiba Shigeru’s gift voucher scandal continued to dominate the Diet Monday. He maintained the gifts were not a violation of any law.
「日本の石破茂首相をめぐる商品券のスキャンダルが月曜日も国会の議論を支配した。石破首相は、贈答品が法に抵触するものではないとの主張を維持した。」
【出典】2025年3月18日 NHK WORLD-JAPAN
Japanese Prime Minister grilled in Diet over gift scandal | NHK WORLD-JAPAN News
<<gift voucherとは?>>
⇒「商品券」「ギフト券」
お店やサービスで使用できる金券で、贈り物として用いられることが多い。特に政治や企業が絡むと、贈答行為として倫理的・法的な問題になることもある。
<<gift voucherを使った例文チェック>>
☆ She received a gift voucher for her birthday.
「彼女は誕生日に商品券をもらった。」
☆ The politician’s distribution of gift vouchers raised ethical concerns.
「政治家の商品券配布は倫理的な懸念を引き起こした。」
<<gift voucherの類語と使い分け>>
☆ gift card
⇒ 主にプリペイド式のカード型商品券を指す。
☆ shopping voucher
⇒ 買い物専用の商品券を指し、主に店舗限定。
☆ coupon
⇒ 割引券やクーポンであり、完全な商品券ではない。

<<原ちゃんの単語深堀りコラム>>
「voucher(バウチャー)」の語源は、ラテン語の「vocare(呼ぶ)」に由来するとされています。中世フランス語では「vocher(証言する・保証する)」という形になり、「真実であることを証明する文書」を意味するようになりました。つまり、voucherとは元々、「正しさを保証するための書面」のことだったのです。
この言葉が英語に入り、現代のように「商品券」「引換券」という意味で使われるようになりました。voucherは今でも「証明書」や「領収書」といった意味で使われることがありますが、一般的にはギフトや割引などの用途でお馴染みですね。
興味深いのは、政治とvoucherとの関係。実はアメリカでは、教育政策として「school voucher(スクールバウチャー)」という制度があります。これは政府が教育費を家庭に直接渡し、好きな学校を選ばせる仕組みですが、「教育の商品化につながる」と賛否が大きく分かれています。
日本でも政府や自治体が商品券(gift voucher)を経済刺激策として頻繁に配布しますが、これも「政府による消費保証書」のような意味合いがあり、まさにvoucherの語源に立ち返った施策といえるでしょう。voucher一枚に、古代ローマから現代の政治問題までが込められていると考えると、深みが出てきますね。