【cicada-geddon】
‘Be in awe’: everything you need to know about the US cicada-geddon
「畏敬の念を抱け:米国のcicada-geddonについて知っておくべきこと」
The phenomena of cicadas’ emergence is unfolding across several states in the US. Trillions of these orange-eyed insects, known for their distinctive noise, are reportedly bursting from their underground slumber.
「セミの出現現象が米国の複数の州で展開されている。その特徴的な音で知られるこれらのオレンジ色の目を持つ昆虫の何兆匹もが、地下の眠りから噴出していると報告されている。」
【出典】 2024年5月4日 The Guardianニュース
‘Be in awe’: everything you need to know about the US cicada-geddon
<<cicada-geddonとは?>>
⇒「セミの大量発生、セミの黙示録」(セミゲドン)
cicada(セミ)とArmageddon(ハルマゲドン、世界最後の戦い)を組み合わせた造語。大量のセミが一斉に地上に現れる現象を表現している。
<<cicada-geddonを使った例文チェック>>
☆ Residents are bracing themselves for the deafening noise and crunchy ground that comes with the cicada-geddon.
「住民たちはcicada-geddonに伴うものすごい騒音とバリバリした地面に身構えている。」
☆ Entomologists are excited to study the rare occurrence of two cicada broods emerging simultaneously in this year’s cicada-geddon.
「昆虫学者たちは今年のcicada-geddonで2つのセミの世代が同時に出現するという稀な現象を研究するのを楽しみにしている。」
<<原ちゃんの単語深堀りコラム>>
cicada-geddonは、cicada(セミ)とArmageddon(ハルマゲドン)を組み合わせた造語です。ハルマゲドンとは新約聖書「ヨハネの黙示録」に登場する世界最後の戦いの地のこと。転じて大災害や大混乱を意味します。
記事では、米国の複数の州で大量のセミが一斉に地上に現れる現象が起きていると伝えています。13年ぶりと17年ぶりの2つの世代が同時に出現するのは1803年以来とのこと。オレンジ色の目を持つセミの数は数兆匹とも言われ、その鳴き声はものすごい騒音となります。まさに「セミの黙示録」とも言える大規模な現象なのです。
cicada-geddonという言葉からは、セミの大量発生がもたらす混乱や驚異が感じられます。一方で昆虫学者たちはこの稀な現象を研究する絶好の機会ととらえているようです。人間社会にとっては騒音や足元の悪さなどの悩みの種ですが、自然界の驚異としてセミの大量発生を肯定的に見る向きもあるのです。cicada-geddonという造語は、人間とセミの関係性の両面性を象徴していると言えるでしょう。