【chastise】
[問] 次の文中の”chastise”の最も適切な意味を1~4より選びなさい。
The teacher felt it necessary to chastise the student for repeatedly disrupting the class despite several warnings.
1.叱る
2.励ます
3.褒める
4.無視する
【出典】 早稲田大(法)2025
【解答&解説】
正解は1番です。
chastise /tʃæˈstaɪz/
動詞
(1) 厳しく叱る、非難する
(2) 罰する、懲らしめる
(3) (昔の用法)鞭打つ、体罰を与える
chastiseは「厳しく叱る、非難する」という意味で使われます。この文脈では、教師が何度も警告したにもかかわらず授業を繰り返し妨害した生徒を叱ることが必要だと感じた様子が描写されています。
【問題文の日本語訳】
教師は、何度も警告したにもかかわらず授業を繰り返し妨害した生徒を叱ることが必要だと感じた。
【chastiseを使った例文】
★ The manager chastised the team for their lack of effort during the important presentation.
マネージャーは重要なプレゼンテーション中の努力不足について、チームを厳しく叱った。
★ She chastised herself for making such a careless mistake on the final exam.
彼女は期末試験でそのような不注意なミスをしたことで、自分自身を責めた。
【語源や関連語】
chastiseはラテン語の「castigare」(罰する、正す)に由来し、これは「castus」(純粋な、道徳的な)と「agere」(行う)から構成されています。元々は「純粋にする、浄化する」という意味合いがありました。
関連語としては、chastisement(叱責、懲罰)という名詞形があります。また、chasten(懲らしめる、謙虚にさせる)という動詞も同じ語源を持ちます。
chastity(貞節、純潔)も同根の単語で、「純粋さを保つこと」を意味します。
chastiseという単語は、中世から近世にかけては主に身体的な懲罰を意味していましたが、現代では言葉による叱責や非難を指すようになりました。この言葉の意味の変化は、体罰から言語的・心理的な方法へと移行してきた教育や子育ての歴史を反映しています。
文学作品では、chastiseは道徳的な教訓を与えるという文脈でよく使われます。例えば、シェイクスピアの作品では、登場人物が自分の過ちを認識し、浄化されるプロセスを描写する際にこの言葉が用いられることがあります。
また、政治的な文脈では、「chastise」は国際社会が特定の国や指導者の行動を非難する際に使われることがあります。例えば、「The United Nations chastised the regime for human rights violations.」(国連はその政権を人権侵害で非難した)といった使い方がされます。
心理学では、「自己叱責」(self-chastisement)という概念があり、過度に自分自身を責めることが精神的健康にどのように影響するかが研究されています。
chastiseは単なる「叱る」という意味を超えて、道徳的な正しさや改善を目的とした厳しい指導や批判を含意する言葉です。