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★運動をすると頭が良くなる?運動が脳機能と認知に与える影響を海外の科学論文から探ってみよう★ ~頭が良くなるアイテム20つき~

原田英語マン
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★運動をすると頭が良くなる?運動が脳機能と認知に与える影響を、海外の科学論文から探ってみよう★

運動は健康に良いと言われますが、身体だけでなく脳にも良い影響を与えるのでしょうか?最近の研究では、運動が脳機能と認知能力の向上に役立つことが示唆されています。

私たちは普段、運動をすると気分がリフレッシュされたり、ストレス解消になったりすることを実感しています。しかし、運動が脳の働きを活性化し、認知能力を高めるという事実をご存知でしたか?

Nature Reviews Neuroscienceに掲載された研究(Hillman et al., 2008)によると、有酸素運動が認知機能とパフォーマンスの向上につながり、生涯にわたって身体的および精神的な健康を高める可能性があるとされています。有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳など、酸素を十分に取り込みながら行う運動のことです。

運動によって脳由来神経栄養因子(BDNF)のレベルが上昇し、神経新生が刺激され、学習能力や精神的なパフォーマンスが改善することが、人間と動物を対象とした研究で示されています(Cotman et al., 2002, Trends in Neurosciences)。BDNFは、脳の神経細胞の生存と成長を促進するタンパク質です。運動によってBDNFの分泌が増加すると、脳の可塑性が高まり、学習や記憶の能力が向上すると考えられています。

また、運動は脳の特定の領域の血流量を増加させることが知られています。特に、前頭前野と呼ばれる脳の領域は、実行機能や意思決定、注意力などの高次認知機能に関与しています。運動によって前頭前野の血流量が増加すると、これらの認知機能が向上する可能性があります。

運動は、スポーツやパフォーマンスアートと共通のプロセスを通じて認知機能に利益をもたらす可能性があります。技能習得に関する介入によって、持続的な認知的利点が得られることが示唆されています(Tomporowski et al., 2019, Psychological Bulletin)。新しい運動スキルを学ぶことは、脳に適度な負荷をかけ、認知機能を鍛えることにつながるのです。

加齢や神経変性疾患による認知機能の低下を予防または遅らせる上でも、運動が重要な役割を果たす可能性があります。ある研究では、運動と特定の食品成分の組み合わせが、この効果を高めることが示唆されています(Praag et al., 2009, Trends in Neurosciences)。例えば、運動とポリフェノールを豊富に含むベリー類やココアを組み合わせることで、脳の健康促進効果が増強されるかもしれません。

さらに、運動は認知症やうつ病、ストレスのリスクを減少させ、認知機能の回復と維持に寄与することが明らかになっています。筋肉から分泌されるタンパク質であるミオカインが、脳と筋肉の間の直接的な相互作用を可能にしている可能性があります(Pedersen et al., 2019, Nature Reviews Endocrinology)。つまり、運動によって筋肉から放出されたミオカインが、脳の機能を直接的に調節しているのかもしれません。

これらの研究結果から、運動が脳機能と認知能力に良い影響を与えることがわかります。特に有酸素運動は、分子レベルから行動レベルまで、脳の健康に多くの利点をもたらします。

また、運動によるスキル習得が長期的な認知機能の変化につながったり、筋肉からのシグナルを介して脳に直接的な影響を及ぼしたりする可能性も示唆されています。

運動は、私たちの脳を健康に保ち、認知能力を高めるためのシンプルで効果的な方法と言えるでしょう。日常的に運動を取り入れることで、身体だけでなく脳の健康も維持できるのです。

皆さんも、運動を通じて脳の可能性を最大限に引き出してみてはいかがでしょうか。ウォーキングやジョギング、スイミングなど、自分に合った運動を見つけて、脳と体の健康づくりを楽しんでください。週に150分以上の中強度の有酸素運動を行うことが、脳の健康維持に効果的だと考えられています。

運動と併せて、バランスの取れた食事や十分な睡眠、社会的な交流も大切です。これらのライフスタイル因子が相乗的に作用して、脳の健康を促進するのです。

運動は、脳の健康と認知能力を高めるための強力なツールです。身体を動かすことで、脳も活性化させましょう。あなたの脳は、きっと喜ぶはずです!

参考文献
・Hillman, C., et al. (2008). Be smart, exercise your heart: exercise effects on brain and cognition. Nature Reviews Neuroscience.
・Cotman, C., et al. (2002). Exercise: a behavioral intervention to enhance brain health and plasticity. Trends in Neurosciences.
・Tomporowski, P., et al. (2019). Exercise, sports, and performance arts benefit cognition via a common process. Psychological Bulletin.
・Praag, H., et al. (2009). Exercise and the brain: something to chew on. Trends in Neurosciences.
・Pedersen, B., et al. (2019). Physical activity and muscle–brain crosstalk. Nature Reviews Endocrinology.

【頭が良くなるアイテム20】

1.器用さを鍛える:ジャグリングやルービックキューブなどの器用さを要する活動は、脳の可塑性を高めます。

2. 脳波エントレインメント:特定の周波数の音や光を利用し、脳波を調整することで集中力や記憶力を高められます。

3. 瞑想:マインドフルネス瞑想は、ストレス軽減や認知機能の向上に効果的です。

4. デュアルタスク:2つの異なる課題を同時にこなすことで、脳の処理能力を鍛えられます。

4. 脳トレゲーム:専門的に設計された脳トレゲームは、記憶力や問題解決能力を向上させます。

6. 言語学習:新しい言語を学ぶことは、脳の認知機能を高め、記憶力を向上させます。

7. 運動と学習の組み合わせ:運動直後に学習することで、脳の可塑性が高まり、記憶定着が促進されます。

8. 指を使った脳トレ:指先を使った細かい作業は、脳の機能を高める効果があります。

9. 目を閉じて行う活動:目を閉じて日常的な動作を行うことで、脳の適応力が高まります。

10. クロスワードパズル:言語的な能力や記憶力、問題解決能力を鍛えられます。

11. アーユルヴェーダ由来のバコパ:記憶力や集中力を高める効果が期待できます。

12. ケルプ:ヨウ素を豊富に含み、脳の発達と機能維持に役立ちます。

13. イチョウ葉エキス:血流改善効果により、脳の機能向上が期待できます。

14. クリル油:オメガ3系脂肪酸を豊富に含み、脳の健康維持に役立ちます。

15. ローズマリー:記憶力や集中力を高める効果が期待できます。

16. 音楽トレーニング:楽器の演奏は、脳の処理能力や創造性を高めます。

17. 料理:新しい料理にチャレンジすることで、脳の適応力が高まります。

18. ヨガ:ストレス軽減や脳の機能向上に効果的です。

19. 太極拳:集中力や記憶力の向上に役立ちます。

20. 社交ダンス:脳の処理能力や協調性を高める効果が期待できます。

【原田高志の大学受験&英語学習お役立ちコラム】高校英語教師の原田高志が大学受験英語や、英語学習に役立つ情報やコラムを掲載していきます。英検1級や全国通訳案内士の資格に独学&一発合格したノウハウをふんだんに詰め込んで、皆さんに役立つ情報をご提供します。