クイズで覚える!難関大学で出た難英単語

【aquilineとは?】aquilineの意味や使い方は? クイズで覚える!難関大学入試に出た難英単語 ~音声つき~ [慶應大学(法)2024]

【aquiline】

[問] 次の文中の”aquiline”の意味を1~4より1つ選びなさい。

His aquiline nose and piercing eyes gave him a striking, regal appearance that commanded attention.

1.「曲がった」
2.「小さな」
3.「鷲のような」
4.「低い」


【出典】 慶應大(法)2024

【解答&解説】

正解 3
aquiline /ǽkwəlàin/
形容詞 鷲のような、鷲鼻の、(鼻が)とがった

aquiline は「鷲(eagle)のような」を意味する形容詞です。特に鼻の形を表現するのによく用いられます。鷲は鋭くとがった嘴を持つことから、aquiline nose で「高くてとがった鼻」のこと。日本語の「鷲鼻」に相当する表現です。

また、aquiline は鷲のようにするどい、鋭い、という意味合いも持ちます。例えば aquiline eyes なら「鋭い目つき」という意味になります。鷲は勇猛果敢なイメージがあり、aquiline features(鷲のような容貌)の人物は、たくましく、力強い印象を与えると言えるでしょう。

【問題文の日本語訳】

彼の鷲鼻と鋭い目つきは、注目を集める際立った堂々たる外見を彼に与えていた。

【aquilineを使った例文】

★ She had an aquiline nose, high cheekbones, and a determined chin, giving her an air of aristocratic beauty.
彼女は鷲鼻に、高い頬骨、そしてしっかりとしたあごを持ち、貴族的な美しさを漂わせていた。

★ The eagle, with its aquiline gaze and majestic wingspan, soared effortlessly above the rugged mountain peaks.
鋭い眼光と雄大な翼を持つ鷲が、険しい山々の頂きの上を難なく舞い上がった。

【語源や関連語】

aquilineはラテン語のaquilīnus「鷲の、鷲に関連した」に由来し、これはaquila(鷲)から派生した形容詞です。aquilaはProto-Indo-European (PIE)の*h₂éǵʷilos「鷲」に遡ることができ、英語のeagleやスペイン語のáguilaなどの語源でもあります。

形の類似性から、鷲のくちばしを連想させる鼻筋を表すのにaquilineが用いられるようになりました。類義語としては、hook-nosed(鉤鼻の)、beaked(くちばし状の)などがありますが、これらは鷲よりも一般的な鳥類のイメージが強いと言えるでしょう。

aquilineという単語にまつわる豆知識をいくつかご紹介しましょう。

鷲鼻は歴史的に「高貴な鼻」と見なされ、支配者や高官の特徴としてしばしば描かれてきました。有名な例では、エジプトのクレオパトラ7世やローマ皇帝ユリウス・カエサルなどが挙げられます。

一方、イギリスのチャールズ皇太子も有名な鷲鼻の持ち主ですが、これは母方の祖父ギリシャのアンドリュー王子に由来するといわれています。アンドリュー王子はデンマーク王家出身で、バイキングの子孫とも言われており、鷲鼻はその血統の象徴なのかもしれません。

また、シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場する高利貸しのシャイロックは、当時の反ユダヤ主義を反映した悪役として描かれていますが、「鷲鼻」はその典型的な特徴とされました。これは中世ヨーロッパにおけるユダヤ人に対する偏見が反映されたものだと考えられています。

このように、aquilineという単語からは、外見的特徴だけでなく、歴史や文化、ステレオタイプなど、様々な話題が派生していくのが興味深いですね。

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