英検準1級英文要約問題

【英検準1級要約問題対策講座】<リニューアル>英検準1級要約問題サンプル予想練習問題集【7】(解答例・解き方・解法解説・英語音声つき)

原田英語マン
原田英語マン
2024年度第1回の英検から、準1級のライティングセクションに新たに「要約問題」が追加されました。このコーナーでは、リニューアル英検に出題される要約問題のサンプル予想練習問題を解答・解説つきでご紹介します!

【要約問題サンプル7】

Instructions: Read the article below and summarize it in your own words as far as possible in English.

Suggested length: 60-70 words

Write your summary in the space provided on your answer sheet. Any writing outside the space will not be graded.

Plastic waste has become a global environmental crisis, with millions of tons of plastic ending up in oceans, landfills, and ecosystems every year. Single-use plastics, such as bags, straws, and packaging, are a major contributor to this problem, as they are used briefly but can persist in the environment for centuries.

Efforts to address the plastic waste crisis have gained momentum in recent years. Governments around the world are implementing policies to reduce plastic consumption, such as banning single-use plastics and incentivizing the use of reusable alternatives. Companies are also developing innovative solutions, such as biodegradable plastics and improved recycling technologies.

However, solving the plastic waste problem will require a concerted effort from all sectors of society. Consumers need to adopt more sustainable habits, such as using reusable bags and water bottles, and properly disposing of plastic waste. Businesses need to prioritize sustainability in their operations and supply chains. Governments need to invest in waste management infrastructure and enforce regulations to prevent plastic pollution. Only by working together can we hope to stem the tide of plastic waste and protect our planet for future generations.


【解答例】

The global plastic waste crisis, fueled by single-use plastics, has prompted efforts from governments and companies to reduce plastic consumption and develop sustainable alternatives. However, solving this problem requires a concerted effort from all sectors of society. Consumers must adopt eco-friendly habits, businesses must prioritize sustainability, and governments must invest in waste management and enforce regulations to prevent plastic pollution. (60語)

要約問題サンプルの日本語訳:

プラスチックごみは世界的な環境危機となっており、毎年何百万トンものプラスチックが海洋、埋立地、生態系に流出している。レジ袋、ストロー、包装材などの使い捨てプラスチックは、短期間しか使用されないにもかかわらず、何世紀にもわたって環境中に残留する可能性があるため、この問題の主要な原因となっている。

プラスチックごみ問題に取り組む努力は、近年勢いを増している。世界各国の政府は、使い捨てプラスチックの禁止や再利用可能な代替品の使用奨励など、プラスチック消費を削減するための政策を実施している。企業も、生分解性プラスチックやリサイクル技術の改善など、革新的なソリューションを開発している。

しかし、プラスチックごみ問題を解決するには、社会のあらゆる分野が協調して取り組む必要がある。消費者は、エコバッグやリユーザブルボトルを使用し、プラスチックごみを適切に処分するなど、より持続可能な習慣を身につける必要がある。企業は、事業活動とサプライチェーンにおいて持続可能性を優先する必要がある。政府は、廃棄物管理インフラに投資し、プラスチック汚染を防ぐための規制を施行する必要がある。私たちが協力してこそ、プラスチックごみの波を食い止め、未来の世代のために地球を守ることができるのだ。

解答例の訳:

使い捨てプラスチックに起因する世界的なプラスチックごみ危機は、プラスチック消費を削減し、持続可能な代替案を開発するための政府と企業の取り組みを促している。しかし、この問題を解決するには、社会のあらゆる分野が協調して努力する必要がある。消費者はエコフレンドリーな習慣を身につけ、企業は持続可能性を優先し、政府は廃棄物管理に投資してプラスチック汚染を防ぐための規制を施行しなければならない。

【英検準1級要約問題の解き方&手順】

1.  全体の把握(2分程度)
・パッセージ全体の論旨を理解する
・各パラグラフの内容を把握する
・パラグラフ間の論理的なつながりを読み取る

2. メモの作成(2分程度)
・全体の主張を1~2文でメモする
・各パラグラフの内容を1~2文でメモする(日本語でも可)

3. 要約文の作成(10分程度)
・メモをもとに要約文を書く
・パッセージ中の表現をそのまま使わず、自分の言葉で表現する
・具体的な用語や固有名詞は抽象的な表現で言い換える
・簡潔に言い換えて、語数制限内に収める

4. 論理的な一貫性の確保
・要約文の構造がパッセージのパラグラフ間の関係と同じになるようにする
・「しかし」「そのために」「したがって」などの接続詞を使って文の流れを示す

5. 語数制限への対応
・繰り返しや不要な修飾表現を削除する
・コンパクトにまとめる

6. 最終チェック
・要約文を読み返し、元の英文を読んだことがない人でも論旨が把握できるか確認する
・前提知識がなくても理解できる表現を使う
・スペルミスや冠詞のミスがないか確認する
・意味が確実に伝わるように文法を正確に使う

解説:

この予想問題は、世界的なプラスチックごみ危機とその解決に向けた取り組みについて述べた英文を、60~70語程度の英語で要約するというものです。

全体の構成を見ると、プラスチックごみ問題の現状、問題解決に向けた政府と企業の取り組み、社会全体での協調の必要性の3つのパラグラフで構成されています。

各パラグラフの要点をメモすると、以下のようになります。

1.使い捨てプラスチックが主な原因となり、プラスチックごみが世界的な環境危機になっている。
2. 政府はプラスチック消費削減政策を、企業は持続可能な代替案の開発を進めている。
3. 問題解決には、消費者、企業、政府など社会全体の協調した取り組みが必要である。

メモをもとに、内容を簡潔にまとめ、接続詞を使って論理的につなげていきます。

解答例では、第1文でプラスチックごみ危機の現状と原因、および政府と企業の取り組みを述べています。「However」を使って、これらの取り組みだけでは不十分であることを示唆し、社会全体の協調の必要性を強調しています。最後の文では、消費者、企業、政府がそれぞれ取るべき行動を具体的に示しています。

語数制限内に収めるために、原文の具体的な説明は削ぎ落とし、論点を押さえた要約になっています。例えば、「millions of tons of plastic ending up in oceans, landfills, and ecosystems」は「global plastic waste crisis」に、「banning single-use plastics and incentivizing the use of reusable alternatives」は「efforts from governments and companies to reduce plastic consumption and develop sustainable alternatives」に集約されています。

この解答例は、プラスチックごみ問題について前提知識のない読者にも、現状と解決に向けた取り組みの要点が明確に伝わる、簡潔かつ論理的な要約になっていると言えるでしょう。文法的な誤りもなく、意味が確実に伝わる英文になっています。

英検準1級の要約問題対策として、以下のポイントを意識しながら、様々なトピックの英文を要約する練習を重ねることが大切です。

1. 全体の構成と各パラグラフの要点を把握する
2. 要点をメモし、内容を簡潔にまとめる
3. 接続詞を使って論理的につなげる
4. 語数制限内に収まるよう、具体的な説明は削ぎ落とす
5. 論点を押さえた、読者にわかりやすい要約を心がける
6. 文法的な誤りがないよう注意する

上のような英検準1級要約問題を、生成AIを使用して自己採点する方法を原田英語に掲載中です!ぜひ生成AIで自分の書いた要約文を自己採点し、自分の弱点や改善点を確認してください!
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