クイズで覚える!難関大学で出た難英単語

【adjudicatedとは?】adjudicateの意味や使い方は? クイズで覚える!難関大学入試に出た難英単語 ~音声つき~ [早稲田大(文化構想)2024]

【adjudicated】

[問] 次の文中の”adjudicated”の最も適切な意味を1~4より選びなさい。

The case was adjudicated in favor of the plaintiff, who had presented compelling evidence to support their claims.

1. 評価された
2. 修正された
3. 裁定された
4. 延期された


【出典】 早稲田大(文化構想)2024

【解答&解説】

正解は3番です。
adjudicate /əʤúːdəkèit/
動詞
(1) (裁判などで)裁定する、判決を下す
(2) (議論などを)決着させる、解決する

法廷用語として、裁判官が事件について判断を下すという意味で使われることが多いですが、一般的な文脈でも「物事に決着をつける、最終的に決定する」といった意味合いで用いられます。類義語としてjudge, decide, determineなどがありますが、adjudicateは特に慎重に吟味、検討した上での判断という含意があります。

【問題文の日本語訳】

その訴訟は原告側の勝訴という形で裁定された。原告側は自らの主張を裏付ける説得力のある証拠を提示していた。

【adjudicateを使った例文】

★ The insurance company will adjudicate the claim and determine the appropriate payout based on the policy terms.
保険会社はその請求内容を審査し、保険契約の条件に基づいて適切な支払額を決定するだろう。

★ The panel of experts was tasked with adjudicating the scientific debate and reaching a consensus on the controversial topic.
専門家パネルは、その科学的論争に決着をつけ、物議を醸しているトピックについてコンセンサスに達するよう任務を与えられた。

★ After a thorough review, the committee adjudicated that the student had not committed plagiarism and should not face disciplinary action.
綿密な調査の後、委員会はその学生が剽窃を行っていないと裁定し、懲戒処分を受けるべきではないとした。

 

【語源や関連語】

adjudicateはラテン語のadjūdicāre「裁定する、判決する」に由来し、ad-(~に向けて)+ jūdicāre(判断する)という構成です。jūdicāreはjūdex(裁判官、陪審員)に由来し、これは「法」を意味するjūs とdicere(言う、宣言する)から成ります。

関連語としては、名詞形のadjudication(裁定、判定)や形容詞のadjudicative(裁定の、決定の)などがあります。また、同じくラテン語のjūdicāreを語源に持つ動詞のjudge(判断する、審理する)や名詞のjudgment(判断、判決)とも意味的に近い関係にあると言えるでしょう。

adjudicatedという単語にまつわる面白い豆知識をご紹介しましょう。

adjudicateの語源は、ラテン語で「三叉路」を意味する”trivium”だと言われています。古代ローマの都市には三叉路が多かったことから、「ありふれた場所」を指す言葉に変化し、さらに「くだらないこと、瑣末なこと」を表すようになったのです。

また、adjudicateは裁判や審査の文脈だけでなく、保険の支払い決定を指す際にも使われます。保険金請求を審査して支払額を決めるプロセスを、adjudicate(査定)と表現するのです。

さらに驚きなのは、adjudicateの名詞形のadjudicationが、「(裁判などの)審理、判決」という意味に加えて、「(コンテストなどの)審査、裁定」という意味でも使われることです。

このように、adjudicateという一見カタそうな単語も、語源を辿ったり、様々な文脈で見たりすると、意外な側面が見えてきて面白いですね。

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