【Antisemitism Bill】
Matt Gaetz blasts House antisemitism legislation as ‘ridiculous hate speech bill’
「マット・ゲーツ下院議員、下院の反ユダヤ主義法案を『ばかげたヘイトスピーチ法案』と猛烈に非難」
Rep. Matt Gaetz, R-Fla., voiced his opposition to the House’s Antisemitism Awareness Act on Wednesday, denouncing it as a “controversial hate speech bill” prior to its approval.
「フロリダ州選出の共和党下院議員マット・ゲーツ氏は水曜日、下院の反ユダヤ主義啓発法案に反対の意を表明し、法案の承認に先立ち、これを『物議を醸すヘイトスピーチ法案』と非難した。」
【出典】 2024年5月2日 Fox Newsニュース
Matt Gaetz blasts House antisemitism legislation as ‘ridiculous hate speech bill’
＜＜Antisemitism Billの意味は？＞＞
⇒「反ユダヤ主義対策法案」
大学キャンパスにおける反ユダヤ主義に対処し、反差別法におけるユダヤ人差別の法的定義を拡大することを目的とした法案。
＜＜Antisemitism Billに関する記事の要点＞＞
☆ 下院で反ユダヤ主義啓発法案（Antisemitism Awareness Act）が320対91で可決された。
☆ 法案は大学キャンパスでの反ユダヤ主義に対処し、反差別法でのユダヤ人差別の定義を拡大することを目的としている。
☆ 共和党のゲーツ議員は、法案を「物議を醸すヘイトスピーチ法案」と非難し、反対票を投じた。
☆ ゲーツ議員は、法案が採用を義務付けている国際ホロコースト記念連盟（IHRA）の反ユダヤ主義の定義の一部が、聖書の一節をユダヤ人差別とみなす可能性があると主張した。
＜＜原ちゃんの単語深堀りコラム＞＞
Antisemitismとは「反ユダヤ主義、ユダヤ人差別」を意味する言葉です。Semiteはユダヤ人を含むセム語系民族の総称で、接頭辞のanti-は「反対の、敵対的な」という意味。つまり、Antisemitismは文字通り「ユダヤ人に対する差別や偏見」を表しています。
近年、米国の大学キャンパスでは反イスラエルのデモが激化しており、反ユダヤ主義的な行為が問題視されています。こうした状況を受け、反ユダヤ主義への対策を強化する法案（Antisemitism Bill）が下院で可決されました。
しかし、一部の議員からは法案への反発も。ゲーツ議員は、法案が採用するIHRAの定義が広すぎて、聖書の一節までもがユダヤ人差別と解釈される恐れがあると批判しました。法案の支持者は、イスラエル政府への批判を許容する文脈もあると反論していますが、表現の自由とヘイトスピーチの線引きをめぐる議論は続きそうです。
Antisemitism Billをきっかけに、反ユダヤ主義の定義と対策のあり方が改めて問われています。多様性を尊重しつつ、マイノリティへの差別や偏見に毅然と立ち向かう。それがこの法案の目指すところでしょう。反ユダヤ主義（Antisemitism）は、現代社会が克服すべき重要な課題の一つと言えます。
