【要約問題サンプル4】
Space exploration has long been a topic of fascination for many people around the world. From the early days of the Space Race between the United States and the Soviet Union to the current era of international collaboration, space exploration has captured the imagination of millions. In recent years, there has been a renewed focus on space exploration, with many countries and private companies investing heavily in new technologies and missions.
Supporters of space exploration argue that it has numerous benefits for humanity. They point out that space exploration has led to many important scientific discoveries and technological innovations, such as GPS, satellite communications, and advanced materials. Additionally, they argue that space exploration can inspire young people to pursue careers in science, technology, engineering, and mathematics (STEM) fields, which are critical for driving economic growth and innovation.
However, critics of space exploration argue that it is an expensive and risky endeavor that diverts resources away from more pressing issues on Earth, such as poverty, hunger, and climate change. They point out that space missions are often plagued by technical problems and cost overruns, and that the benefits of space exploration are often overstated. Additionally, some critics argue that space exploration may have unintended consequences, such as the contamination of other planets with Earth-based microbes or the creation of space debris that could pose a threat to future missions.
【解答例】
The allure of space exploration, from the Space Race era to the present day of global cooperation, has captivated the minds of countless individuals. Advocates assert that venturing into space yields significant scientific and technological advancements, while also inspiring youth to pursue STEM careers. Conversely, opponents contend that space missions are costly, perilous, and divert attention from critical terrestrial issues, potentially leading to adverse outcomes like extraterrestrial contamination and space debris. (71語)
要約問題サンプルの日本語訳:
宇宙探査は長い間、世界中の多くの人々にとって魅力的なトピックでした。米国とソビエト連邦の宇宙競争の初期から現在の国際協力の時代に至るまで、宇宙探査は何百万人もの人々の想像力を捉えてきました。近年、多くの国や民間企業が新技術やミッションに多額の投資を行い、宇宙探査に対する関心が高まっています。
宇宙探査の支持者は、それが人類に多くの恩恵をもたらすと主張します。彼らは、宇宙探査がGPS、衛星通信、先進材料など、多くの重要な科学的発見と技術革新につながったと指摘します。さらに、宇宙探査は若者に科学、技術、工学、数学(STEM)分野のキャリアを目指すよう促し、経済成長とイノベーションを推進するために重要だと論じています。
一方、宇宙探査の批判者は、それが高価でリスクの高い endeavor であり、貧困、飢餓、気候変動などの地球上のより差し迫った問題から資源を転用していると主張します。彼らは、宇宙ミッションがしばしば技術的問題やコストオーバーランに悩まされており、宇宙探査の利点が過大評価されていることを指摘します。さらに、地球由来の微生物による他の惑星の汚染や、将来のミッションに脅威をもたらす可能性のあるスペースデブリの発生など、宇宙探査には意図しない結果をもたらす可能性があると主張する批評家もいます。
解答例の訳:
宇宙探査は多くの人々にとって魅力と感動の源となっており、科学的な飛躍的進歩と技術的な進歩をもたらしてきました。支持者は、宇宙探査が経済成長を促進し、若者にSTEMのキャリアを目指すよう励ますことができると信じています。しかし、批判者は、宇宙探査にはコストがかかり、リスクが高く、地球上のより差し迫った問題から資源を転用していると主張しています。彼らはまた、惑星の汚染やスペースデブリの発生など、意図しない結果の可能性についても警告しています。
【英検準1級要約問題の解き方&手順】
1. 全体の把握(2分程度)
・パッセージ全体の論旨を理解する
・各パラグラフの内容を把握する
・パラグラフ間の論理的なつながりを読み取る
2. メモの作成(2分程度)
・全体の主張を1~2文でメモする
・各パラグラフの内容を1~2文でメモする(日本語でも可)
3. 要約文の作成(10分程度)
・メモをもとに要約文を書く
・パッセージ中の表現をそのまま使わず、自分の言葉で表現する
・具体的な用語や固有名詞は抽象的な表現で言い換える
・簡潔に言い換えて、語数制限内に収める
4. 論理的な一貫性の確保
・要約文の構造がパッセージのパラグラフ間の関係と同じになるようにする
・「しかし」「そのために」「したがって」などの接続詞を使って文の流れを示す
5. 語数制限への対応
・繰り返しや不要な修飾表現を削除する
・コンパクトにまとめる
6. 最終チェック
・要約文を読み返し、元の英文を読んだことがない人でも論旨が把握できるか確認する
・前提知識がなくても理解できる表現を使う
・スペルミスや冠詞のミスがないか確認する
・意味が確実に伝わるように文法を正確に使う
解説:
この要約問題は、宇宙探査についての英文を読み、60~70語程度の英語で要約するというものです。
まず全体の把握として、宇宙探査の魅力、支持者の主張、批評家の指摘の3つのパラグラフ構成であることがわかります。
次にメモを取ると、以下のようになります。
1.宇宙探査は魅力的で、宇宙競争時代から国際協力の現在まで多くの人を魅了してきた。
2. 支持者:科学的発見、技術革新、若者のSTEMキャリア促進に役立つ。
3. 批評家:高コスト、リスクが高い、地球上の問題から資源を逸らす、意図しない結果の可能性。
このメモをもとに、パラグラフの内容を簡潔にまとめつつ、接続詞を使って論理的につなげていきます。
解答例では、第1文で宇宙探査の魅力を述べ、第2文で支持者の主張、第3文で批評家の懸念を示しています。「Conversely」を使って支持者と批評家の意見の対比を明確にし、全体を通して抽象的な表現を用いて簡潔にまとめています。
語数制限内に収めるために、具体的な説明は削ぎ落とし、論点を押さえた要約になっています。
この解答例は、宇宙探査について前提知識のない読者にも論点が明確に伝わる、簡潔かつ論理的な要約になっていると言えるでしょう。英検準1級の要約問題対策として、解答例を参考にしつつ、要約問題の解き方の手順を意識して練習を重ねることが大切です。