【要約問題サンプル2】
In recent years, there has been a growing trend towards using technology in education. Many schools have introduced digital devices such as tablets and laptops into classrooms, believing that they can enhance students’ learning experiences. Proponents argue that these tools can make learning more interactive, engaging, and personalized to each student’s needs.
Supporters of technology in education point out that it can provide students with access to a vast array of educational resources, such as online textbooks, videos, and educational apps. They also argue that technology can help students develop important digital literacy skills that are increasingly necessary in today’s world. Furthermore, technology can facilitate collaboration and communication between students and teachers, even outside of the classroom.
However, critics of technology in education argue that it can also have negative effects on student learning. They worry that excessive screen time can lead to distraction, reduced attention spans, and even addiction to technology. Some studies have also suggested that reading on screens may lead to lower comprehension and retention compared to reading on paper. Additionally, there are concerns about the digital divide, as not all students have equal access to technology at home, which can exacerbate existing educational inequalities.
【解答例】
The use of technology in education has become increasingly popular, with proponents arguing that it enhances learning by making it more interactive, engaging, and personalized. Technology provides students with access to vast educational resources and helps develop digital literacy skills. However, critics argue that excessive screen time can lead to distraction, reduced attention spans, and lower comprehension. They also highlight concerns about the digital divide exacerbating educational inequalities. (68語)
要約問題サンプルの日本語訳:
近年、教育現場でのテクノロジー活用が増えてきており、多くの学校がタブレットやラップトップなどのデジタル機器を教室に導入し、生徒の学習体験を向上させられると考えています。賛成者は、これらのツールを使うことで、学習がより双方向的で魅力的になり、生徒一人一人のニーズに合わせてパーソナライズできると主張しています。
教育におけるテクノロジー活用の支持者は、オンラインの教科書、動画、教育アプリなど、生徒が幅広い教育リソースにアクセスできるようになると指摘しています。また、テクノロジーは、今日の世界で必要性が高まっているデジタルリテラシースキルの習得にも役立つと主張しています。さらに、テクノロジーは教室外でも生徒と教師のコミュニケーションやコラボレーションを促進できます。
一方、教育におけるテクノロジー活用に批判的な人々は、生徒の学習にマイナスの影響を与える可能性もあると主張しています。彼らは、過度の画面視聴時間が集中力の低下、注意力の散漫、さらにはテクノロジー依存につながる恐れがあると懸念しています。また、画面での読書は紙の本と比べて理解力と記憶力が低下するという研究結果もあります。さらに、家庭でのテクノロジーへのアクセスには格差があり、教育の不平等を悪化させる可能性があることも問題視されています。
解答例の訳:
教育現場でのテクノロジー活用が広がっており、支持者は学習体験がより双方向的で魅力的になり、個別のニーズに合わせられると主張しています。テクノロジーは幅広い教育リソースへのアクセスを提供し、デジタルリテラシースキルの習得に役立ちます。しかし批判者は、過度の画面視聴時間による集中力の低下や理解力の低下、教育格差の拡大を懸念しています。
【英検準1級要約問題の解き方&手順】
1. 全体の把握(2分程度)
・パッセージ全体の論旨を理解する
・各パラグラフの内容を把握する
・パラグラフ間の論理的なつながりを読み取る
2. メモの作成(2分程度)
・全体の主張を1~2文でメモする
・各パラグラフの内容を1~2文でメモする(日本語でも可)
3. 要約文の作成(10分程度)
・メモをもとに要約文を書く
・パッセージ中の表現をそのまま使わず、自分の言葉で表現する
・具体的な用語や固有名詞は抽象的な表現で言い換える
・簡潔に言い換えて、語数制限内に収める
4. 論理的な一貫性の確保
・要約文の構造がパッセージのパラグラフ間の関係と同じになるようにする
・「しかし」「そのために」「したがって」などの接続詞を使って文の流れを示す
5. 語数制限への対応
・繰り返しや不要な修飾表現を削除する
・コンパクトにまとめる
6. 最終チェック
・要約文を読み返し、元の英文を読んだことがない人でも論旨が把握できるか確認する
・前提知識がなくても理解できる表現を使う
・スペルミスや冠詞のミスがないか確認する
・意味が確実に伝わるように文法を正確に使う
解説:
この要約問題は、教育現場でのテクノロジー活用について書かれた日本語の文章を読み、60~70語程度の英語で要約するというものです。
まず全体の把握として、教育へのテクノロジー導入の概要、支持者の主張、批判者の懸念の3つのパラグラフで構成されていることがわかります。
次にメモを取ると、以下のようになります。
1. 教育現場でテクノロジー活用が増加。双方向性、個別化が可能に。
2. 支持者:幅広いリソースへのアクセス、デジタルリテラシーの習得。
3. 批判者:集中力低下、理解力低下、教育格差拡大の懸念。
このメモをもとに、パラグラフの内容を簡潔にまとめつつ、接続詞を使って論理的につなげていきます。
解答例では、第1文で教育へのテクノロジー活用の広がりと支持者の主張を述べ、第2文でテクノロジーのメリットを示しています。そして、第3文では「however」を使って批判者の懸念を対比的に示しています。全体を通して、具体的な用語を抽象的な表現で言い換え、簡潔にまとめています。
語数制限内に収めるために、詳細な説明は省略し、主要な論点に焦点を当てた要約になっています。
英検準1級の要約問題対策として、解答例を参考にしつつ、要約問題の解き方の手順を意識して練習を重ねることが重要です。特に、日本語の文章を読んで英語で要約するという課題の特性上、日本語の内容を的確に把握し、適切な英語表現で言い換える力が求められます。日頃から英文読解と英作文の練習を積み重ねることが、要約問題の対策にもつながるでしょう。