法学部

【大学入試そっくり予想問題集】早稲田大学(法学部)自由英作文<風刺画>予想問題①

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーでは、英語の入試問題のそっくり予想問題を、解答・解説・全訳付きで公開します。過去問を解き尽くしてやることがない人にとって、形式の似た問題を大量に解くことが、本番で力を発揮するポイントになります!

Write a paragraph in English about what this cartoon means to you. Do not simply describe the image.

<解答例>

In this picture, we see a giant man seated at a lavish table, feasting on a large meal while his scraps fall to numerous smaller figures below. They hold up empty bowls, eagerly collecting any crumbs. It might symbolize the stark inequality in resource distribution, particularly where the wealthy consume an excess, leaving only leftovers for the poor. It is ironic that these individuals appear dependent on the man’s waste. From a legal and ethical perspective, this highlights the tension between property rights and social justice. We should encourage fair systems that ensure everyone’s basic needs are met. Ultimately, society must act.

この画像では、豪華なテーブルに座る巨人が大量の食事をしており、その食べこぼしが下にいる大勢の小さな人々に落ちていく様子が描かれています。小さな人々は空の器を掲げ、落ちてくるわずかな食べ物を必死に集めています。

これは資源分配の著しい不平等を象徴していると考えられます。特に、裕福な層が過剰に消費する一方で、貧困層には残り物しか残されていない状況を表現しています。

皮肉なことに、小さな人々はこの巨人の食べ残しに依存せざるを得ない状況に置かれています。

法的・倫理的な観点からは、財産権と社会正義の間の緊張関係が浮き彫りになっています。

すべての人々の基本的なニーズが満たされる公平なシステムを推進すべきです。最終的に、社会全体としての行動が求められています。


解答解説

1. 客観的描写(What you see)

  • In this picture, we see a giant man seated at a lavish table~
    まずは「絵に描かれている事実」を簡潔に示し、どのような状況が見えるのかを述べています。
  • They hold up empty bowls, eagerly collecting any crumbs.
    小さな人物たちが空の器を持ち、落ちてくるパンくずを受け取ろうとしている事実を伝えることで、絵の構図や焦点(豪華な食卓と対照的な人々の貧しさ)を明確に描写しています。

ポイント

  • 3ステップフレームワークの「客観的描写」に該当
  • SIFTでいうところのF(Focus): 大きな人物と小さな人々の対比に注目を促す

早稲田大学法学部自由英作文イラスト(風刺画)問題解き方&テクニックマニュアル


2. 解釈・分析(What it means)

  • It might symbolize the stark inequality in resource distribution~
    ここでは絵が示す象徴的意味や社会問題を指摘し、絵に隠されたメッセージを言語化しています。
  • It is ironic that these individuals appear dependent on the man’s waste.
    “アイロニー(皮肉)”として、豊かな者が余ったものを与える一方、それに頼らざるを得ない人々の構図を強調しています。

ポイント

  • SIFTでいうところの
    • S(Symbols): 大きな男=豊かさや権力、食卓の豪華さ=富の独占、落ちるパンくず=不平等な分配
    • I(Irony): 富める者の“食べ残し”が貧しい者の頼みの綱になっている矛盾
  • 社会問題や法的視点を絡めることで、「ただの英作文」で終わらず、法学部的な思考(社会正義・格差)も示す

3. 主張・結論(Your opinion)

  • From a legal and ethical perspective, this highlights the tension between property rights and social justice.
    法的・倫理的観点を提示し、主張の切り口を示しています。法学部の入試であれば、ここで「社会正義」「権利の再分配」などのキーワードを入れると効果的です。
  • We should encourage fair systems that ensure everyone’s basic needs are met. Ultimately, society must act.
    具体的な提案や行動を促すフレーズを入れると、論点が明確になります。結論部分で何をすべきかをはっきりと述べることで、説得力が増します。

ポイント

  • 主張・結論パートでは、自分の見解と行動提案を簡潔に
  • “We should” や “It is crucial to” などのフレーズを入れると、行動の必要性を明確化

答案作成の流れとテクニックの活用

  1. SIFTを用いた瞬時の分析
    • S(Symbols): 大きな男・豪華な食事 → 権力・富
    • I(Irony): 富が余るのに一部の人々には最低限しか行き渡らない
    • F(Focus): 絵の中心である巨体の男性と落ちてくるパンくず
    • T(Theme): 社会的格差、不公正、富の再分配
      → これにより数秒で“富裕層と貧困層の対比”という論点をつかみます。
  2. 3ステップフレームワーク(客観→解釈→主張)の型を守る
    • 短い字数制限でもこの型を崩さず「論点ブレ」を防ぎます。
    • 客観的描写社会問題との関連付け具体的解決策や意見 の順に書くと、読み手(採点者)も理解しやすい構成に。
  3. 超絶テクニックの活用
    • 社会正義・権利の概念を入れて「法学部らしさ」をアピール
    • 具体的提案(We should encourage fair systems~)で内容に深みと説得力を加える
    • 語数(100語前後)を守りつつ、余分な装飾を避けて論点を絞る
  4. 時間配分(約15~20分)を意識
    • 観察・メモ(3分)構成・下書き(5分)清書・校正(7~10分)
    • 細かい文法チェックや語数管理を最後に行う

まとめとアドバイス

  • このような風刺画英作文は、「絵の客観的事実+社会問題の示唆+自分の意見」を的確にまとめることがポイント。
  • 英文を仕上げる際には、先に日本語で“何を象徴し、何が問題で、どう主張するか”を3つの段階で箇条書きにしておくと、スムーズに英文を組み立てられます。
  • 法学部の視点では「財産権 vs. 社会正義」「弱者救済」などのキーワードを盛り込むと、より説得力のある答案になります。

以上のプロセスを踏まえれば、短い字数でも要点を外さない効果的な風刺画英作文が完成します。是非、実践の際にはSIFTや3ステップフレームワークなどのテクニックを活用してみてください。

早稲田大学法学部自由英作文イラスト(風刺画)問題解き方&テクニックマニュアル