今日の大学入試英語問題

【今日の大学入試英語問題 <24回目>】~文法・語法・熟語14~

問 1 【中央大学 (法) 2024】

The chemistry professor explained to us that mercury, under normal atmospheric pressure, (  ) its boiling point at 356.7 degrees Celsius.

(A) had reached (B) reach (C) reached (D) reaches

解答・解説

【正解】(D)

【解説】
「化学の教授は、通常の大気圧において水銀は356.7度で沸点に達すると説明した」という文脈で、適切な動詞形を選ぶ問題です。

【選択肢】
・had reached(過去完了形)
・reach(原形)
・reached(過去形)
・reaches(現在形)(正解)

【和訳】
化学の教授は、通常の大気圧において水銀は356.7度で沸点に達すると説明した。

【補足】
この文は科学的な事実(普遍的な真理)を述べています。
科学的な事実や自然の法則を述べる場合は、時制に関係なく現在形を使用します。

科学的事実を述べる際の特徴:
・現在形を使用
・普遍的な真理を表現
・条件(この場合は”under normal atmospheric pressure”)が重要

類似表現:
・Water boils at 100 degrees Celsius.
(水は100度で沸騰する)
・The Earth revolves around the Sun.
(地球は太陽の周りを回る)
・Oil floats on water.
(油は水に浮く)

また、この文では間接話法(reported speech)が使われていますが、
普遍的な事実を述べる場合は、時制の一致規則は適用されません。

問2. 【中央大学 (法) 2024】

(  ) it not rained last Friday, I could’ve danced with Tom at the garden party.

(A) Had (B) If (C) Should (D) Was

解答・解説

【正解】(A)

【解説】
「先週の金曜日に雨が降らなかったら、ガーデンパーティーでトムとダンスができたのに」という文脈で、仮定法過去完了を導く適切な語を選ぶ問題です。

【選択肢】
・Had(助動詞の倒置)(正解)
・If(接続詞)
・Should(助動詞)
・Was(be動詞)

【和訳】
先週の金曜日に雨が降らなかったら、ガーデンパーティーでトムとダンスができたのに。

【補足】
仮定法過去完了の表現方法には2つの形があります:

If + 主語 + had + 過去分詞 …
Had + 主語 + 過去分詞 …(ifを省略した倒置)
例:
・If it had not rained…
・Had it not rained…
両者は同じ意味です。

この問題は2番目の形(倒置形)を使用しています。
“Had it not rained”は”If it had not rained”と同じ意味です。

仮定法過去完了の特徴:
・過去の事実とは反対の仮定を表す
・結果節にはcould have/would have/might have + 過去分詞を使う
・実現しなかった過去の可能性を表現する

類似表現:
・Had I known about it, I would have helped you.
(それを知っていたら、手伝ったのに)
・Had she studied harder, she could have passed the exam.
(彼女がもっと勉強していれば、試験に合格できたのに)

問3. 【中央大学 (法) 2024】

Governments, concerned about the dangers of new generative AI systems, plan to (  ) new sanctions against individuals and companies refusing to control their use of AI.

(A) conceal (B) impose (C) remove (D) withhold

解答・解説

【正解】(B)

【解説】
「新しい生成AIシステムの危険性を懸念する政府は、AIの使用を制御することを拒否する個人や企業に対して新たな制裁を課す計画である」という文脈で、適切な動詞を選ぶ問題です。

【選択肢】
・conceal「隠す、秘匿する」
・impose「課す、強制する」(正解)
・remove「除去する、取り除く」
・withhold「差し控える、保留する」

【和訳】
新しい生成AIシステムの危険性を懸念する政府は、AIの使用を制御することを拒否する個人や企業に対して新たな制裁を課す計画である。

【補足】
“impose sanctions”は「制裁を課す」という重要な熟語表現です。

imposeの一般的な使用例:
・impose restrictions「制限を課す」
・impose penalties「罰則を科す」
・impose taxes「税金を課す」
・impose rules「規則を課す」

文中の”concerned about”は「~を懸念して」という意味の分詞構文です。
これは関係詞節”which are concerned about”を短くした形です。

“refusing to”は「~することを拒否する」という意味の現在分詞で、
継続的な動作や状態を表します。

その他の重要な表現:
・generative AI「生成AI」
・control the use of「使用を制御する」
・plan to do「~する計画である」

問4. 【中央大学 (法) 2024】

The business association had scheduled a convention to be held on Friday to promote diversity and entrepreneurship, but has decided to (  ) it off until Saturday.

(A) break (B) lay (C) put (D) show

解答・解説

【正解】(C)

【解説】
「ビジネス協会は多様性と起業家精神を促進するための大会を金曜日に開催する予定だったが、土曜日まで延期することを決定した」という文脈で、適切な動詞を選ぶ問題です。

【選択肢】
・break off「中断する」
・lay off「一時解雇する」
・put off「延期する」(正解)
・show off「見せびらかす」

【和訳】
ビジネス協会は多様性と起業家精神を促進するための大会を金曜日に開催する予定だったが、土曜日まで延期することを決定した。

【補足】
“put off”は「延期する、先延ばしにする」という意味の重要な句動詞(phrasal verb)です。

put offの類義表現:
・postpone「延期する」
・delay「遅らせる」
・reschedule「日程を変更する」
・defer「延期する」

文中の時制の使い方:
・had scheduled(過去完了):過去の予定
・has decided(現在完了):最近の決定

その他の重要な句動詞:
・put up「宿泊させる」
・put away「しまう」
・put through「接続する」
・put up with「耐える」

文中の重要な表現:
・to be held「開催される予定の」
・to promote「促進するために」
・diversity and entrepreneurship「多様性と起業家精神」

問5.【中央大学 (法) 2024】

The two leaders will get together next month to discuss (  ) relations and the need to cooperate in dealing with threats that climate change poses to agriculture.

(A) annual (B) bilateral (C) binary (D) independent

解答・解説

【正解】(B)

【解説】
「2人の指導者は来月会合を持ち、二国間関係と気候変動が農業にもたらす脅威に対処するための協力の必要性について話し合う予定だ」という文脈で、適切な形容詞を選ぶ問題です。

【選択肢】
・annual「年次の、毎年の」
・bilateral「二国間の」(正解)
・binary「二進法の、二項の」
・independent「独立した」

【和訳】
2人の指導者は来月会合を持ち、二国間関係と気候変動が農業にもたらす脅威に対処するための協力の必要性について話し合う予定だ。

【補足】
“bilateral relations”は「二国間関係」という重要な外交用語です。

bilateralを使用する一般的な表現:
・bilateral agreement「二国間協定」
・bilateral trade「二国間貿易」
・bilateral talks「二国間会談」
・bilateral cooperation「二国間協力」

文中の重要な表現:
・get together「会合する」
・deal with「対処する」
・pose threats to「~に脅威をもたらす」
・the need to cooperate「協力の必要性」

類似の外交用語:
・multilateral「多国間の」
・unilateral「一方的な」
・diplomatic「外交の」
・international「国際的な」

気候変動関連の表現:
・climate change threats「気候変動の脅威」
・environmental challenges「環境問題」
・agricultural impacts「農業への影響」