クイズで覚える!難関大学で出た難英単語

【waftingとは?】waftingの意味や使い方は? クイズで覚える!難関大学入試に出た難英単語 ~音声つき~ [慶應大学(法)2024]

【aquiline】

[問] 次の文中の”wafting”の最も適切な意味を1~4より選びなさい。

The aroma of freshly baked bread was wafting through the air, enticing passersby to enter the bakery.

1. 漂う
2. 溶ける
3. 沈む
4. 焼ける


【出典】 慶應大(法)2024

【解答&解説】

正解は1番です。
waft /wɑːft/
動詞
(1) (匂いや音などが) 漂う、ただよう
(2) (煙や霧などを) ゆっくりと運ぶ、漂わせる
(3) (乗り物などで) ゆっくりと動かす、運ぶ

waftは「(匂いや音などが)漂う、ただよう」という意味で使われることが多いです。この文脈では、焼きたてのパンの香りが空気中を漂って、通行人をパン屋に誘っている様子が描写されています。

【問題文の日本語訳】

焼きたてのパンの香りが空気中を漂い、通行人を誘ってパン屋に入らせていた。

【waftingを使った例文】

★ The gentle breeze wafted the scent of blooming flowers through the garden.
そよ風が咲き乱れる花の香りを庭中に漂わせていた。

★ The sound of laughter wafted up from the party on the ground floor.
笑い声が1階のパーティー会場から漂ってきた。

【語源や関連語】

waftはゲルマン語に由来し、古英語のwafianに遡ります。これは「揺れ動かす」や「動揺させる」を意味していました。同源の語として、waveやwaggleなどがあります。

waftの名詞形としてはwaftingやwaftageがあり、「漂うこと」や「運ぶこと」を表します。また、形容詞のwaftyは「風に吹かれて動く」といった意味で使われます。

waftに関連した面白い豆知識をいくつかご紹介しましょう。

まず、waftという言葉が「匂いが漂う」という意味で使われるようになったのは、16世紀頃だと言われています。当時、香水や香油が貴重品として扱われており、その芳香が風に乗って漂う様子を表現するのにwaftが用いられたようです。

また、waftは料理の世界でも使われます。「wafting」という調理法は、食材を低温のオーブンでゆっくりと加熱し、風味を閉じ込めるというものです。特に、魚介類を調理する際によく用いられます。

さらに、古い英語表現の”waft on the gale”は、「風に吹かれて運ばれていく」といった意味を持ちます。この表現は、人生の浮き沈みや、運命に身を任せるといったニュアンスで使われることがあります。

waftという言葉は、匂いや音、味覚など、様々な感覚に関わる表現として用いられてきました。五感を刺激するような情景を思い浮かべながら、この単語の持つ豊かなイメージを味わってみるのも面白いかもしれません。

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